Stephen G. Brush. 1974. Should the history of science be rated X? Science 183: 1164-1172. 科学史を科学教育に使おうという発想は割とよく見られますが,このBrush[気体運動論の歴史書として有名な The kind of motion we call heat: A history of the kinetic theory of gases in the 19th centuryの著者]の論考は,それに真っ向から反対します.「(歴史家によれば,)科学者の振舞い方は学生にとってよいモデルではないかもしれない」というリード文がすべてを表しています. 科学教育において科学史を用いるのは,特に自然科学における方法論を学生に教え込むという目的のためでした.1970年7月には,International work
■ 「お話としての説明」と「科学としての説明」という対比 Per BakのPNAS1995 Complexity, contingency, and criticalityの初めのほうを読んでた。History vs Scienceという対比があってなるほどと思った。 History(=進化とかそういった一回性の現象)にはnarrative accountつまり物語的なイベントの連鎖としての説明が行われる。ここでは砂山モデルで戯画的に説明されているが、砂山のシミュレーションで大きな雪崩が起きるとき、それはnarrative accountでは、「いくつかの悪い偶然が重なって予想外に大きい雪崩が起きた」といった説明がされる。 しかし物理学的説明からすれば「それはSOCであって、そのような大きな雪崩はpower lawからすればなにか特別なところがあるわけではない」ということになる。(因果的な
オスカル・モンテリウス(1913年撮影) 型式学的研究法(けいしきがくてきけんきゅうほう、英語: typological method)とは、考古学における研究法のひとつである。 考古資料とくに遺物の形態・材料・技法・装飾などの諸特徴によって分類された型式(type)を、年代的な変遷をたどり、地域的な相互比較をおこなって、その遺物(型式)の時間的ないし分布上の位置関係、さらに型式相互の関係性を明らかにしていく研究の方法であり、単に型式学(typology)ともいわれる[1]。 この方法は、19世紀後半にスウェーデンの考古学者オスカル・モンテリウス(1843年-1921年)らによって、北欧の青銅器文化の研究などをもとに提唱されたのち、急速に世界的に普及していったが、これについて、スウェーデンの考古学者ニルス・オーベリ(スウェーデン語版)は、「先史考古学は、この研究法の確立によってはじめて科学
南京事件を否定してしまうのは入門知識すら身につけてない証 - 模型とかキャラ弁とか歴史とかのコメント欄やはてなブックマーク - 南京事件を否定してしまうのは入門知識すら身につけてない証 - 模型とかキャラ弁とか歴史とかでの案の定な反応には何とも言えない残念な気持ちにさせられますね。 それではぼちぼち答えていきますか。 何で「30万人説」を否定するとおこられるの? 日本側の研究では30万人説の蓋然性が低いことは常識です。なのに「30万人説」を否定してどっちもどっち的なことを言うと(この論争においていつものことですが)おこられたりすることがあるわけです。理不尽に思えますよね。その反感わかりますよ。 その事情を説明しますので読んでいただければと思います。 6「虐殺少数説」の登場 本章で見てきたように、一九八〇年代は、南京事件をめぐる激しい論争に触発されながら、南京戦に参加した旧軍関係者の記録や証
【2ちゃんねる】正史『三国志』十四巻*1 651 :世界@名無史さん:2009/05/15(金) 09:42:38 0 >>649 支那の捏造は異常だから オリンピックのペンキ草、偽少数民族、口パク少女、チベット虐殺を暴動鎮圧と報道したりしたこと、忘れたか? さして資料もなく現代版魯迅の民家をつくったりして集客してるやつらだぞ 日本人は往時の栄華を再現するより古ぼけた現物を見ながら当時の面影を 省察するのが好きで、資料もなく跡地に時代無視した斬新な構造物など建てないが あいつらにとっては面子がすべてだからな もち、つっこみ入れればあいつらひっこめるが こっちが証拠ももたない反証不可能な部分になるとなんのためらいもなく偽証するよ 漢人は政治的な民ということをしっといて損はない んー。……ん、んんんん?w 日本人は往時の栄華を再現するより古ぼけた現物を見ながら当時の面影を 省察するのが好きで、
しかし、すべての苦闘を経た今、結局私は、心理学は心の哲学の制約を免れないと確証している、ウィトゲンシュタインは、そのちょっと気取った文章(「探求」)の一つで、心理学について次のように言う。 心理学の混乱と不毛は、それを「若い科学」とよぶことによって説明されるものではなく、その状態はたとえば初期の物理学のそれに匹敵するようなものではない。…というのも、心理学には実験的方法と概念的混乱があるからである。 実験的方法が存在するおかげで、われわれは自分たちを悩ませている問題を解決する手段をもっていると思ってしまう。問題と方法とは、お互いに関係がないのに。 心の性質と働きに関するわれわれの概念と言語を明確化しうる、そのより好ましい方法の問題を、もし哲学が扱うのなら、明らかにわれわれは哲学と提携していなければならない(どれほどわれわれが、その提携を内密にしておきたいとしても)。心についての洗練された哲
http://d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/20081208/1228726052での藤田直哉氏*1に限ることではないのですが、歴史修正主義という言葉の成立過程を知らないがゆえの無知に基づいたどうしようもない憶測と、それを前提としたどうしようもない「批判」があるのは事実ですので、それについて説明したいと思います。 @crow_henmi 普通にパフォーマティヴに左翼を攻撃しているんでしょう。そして「歴史修正主義」という言い方には、「決まっている真実」があり、それを修正している、という意味を含意していると思うが、「決まっている真実」がない以上、「歴史修正主義」というレッテルもおかしい... 5:04 AM Dec 2nd from web in reply to crow_henmi 「決まっている真実」(虐殺の数)があると思い込み、疑わず、それを信じない人に「修正
表題について書こうと思ったのだけど既に議論されていた。 なにが歴史修正主義の問題なのかが未だに知られてない件 (思いて学ばざれば) 「なにが歴史修正主義の問題なのか」についての私見 (Close to the Wall) 続・「なにが歴史修正主義の問題なのか」についての私見 (Close to the Wall) これらにほとんど付け加える事はないのだけど、自戒の意味も込めて自分の言葉で簡単にまとめておこうと思う。 「議論の捏造」による「足止め効果」 ホロコースト否定論でもそうだし、南京事件否定論でもそうですが、過去に論破された主張をそのまま、あるいは微妙に変形して繰り返す、ということがよくあります。というか、この手の「議論」に遭遇したら8割か9割くらいの確率でそういうループ化した「議論」の一部だと考えて間違いないです、経験上。 こういうのは議論とは言いません。これが議論だというなら全ての
"若い地球の創造論"は地球の年齢を6000歳に設定しているため、かなり悲しいことをやらないといけない。最も冗談なのは、6000光年より彼方の恒星が見える理由。何らかの説明がなければ、6000光年より彼方の恒星が見えることは怪奇現象。なので、昔は光速はもっと高速だったと言ったけど引っ込めて、地球の時間は超低速だったと言ったりしている。 まあ、それでも、恒星は遠い話だし、光速が有限であることを気にしなければ、忘れていられる問題ではある。 6000歳はあまりに短すぎて、わりと身近なところでも、齟齬をきたす。有名な例が年輪を数えていくと6000歳を超えてる樹木: The 9,550-year-old conifer first took root at the end of the last ice age [Swedes find 'world's oldest tree' (2008/04/1
受験勉強のころお世話になった参考書が、10年ぶりに改訂された。いろいろ話題になっているが、古代史がかなり大幅に書き換えられている: 「魏志倭人伝」は存在しない:三国志の一書である魏書に「倭人の条」があるだけで、「倭人伝」という書物はない。その内容も後代になって書かれた伝聞や推測で、信頼性は低い。 「任那日本府」は存在しなかった:4世紀ごろ、朝鮮半島の南部に加耶と呼ばれる小国の連合があったが、任那という統一国家はなく、日本の植民地でもなかった。これは『日本書紀』の誤った記述。 世界最大の墓は「仁徳天皇陵」ではない:堺市にある大仙陵古墳は、つくられた時期が仁徳天皇の在位期間と違うので、彼の墓ではありえない。被葬者が大王(おおきみ)であることは確実だが、内部調査が許されないので誰かわからない。 「聖徳太子」は架空の人物:厩戸王という推古天皇の甥が、氏寺として斑鳩寺(のちの法隆寺)を建立したことは
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