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古典に関するobaratchのブックマーク (11)

  • 中島敦 山月記

    隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は博学才穎(さいえい)、天宝の末年、若くして名を虎榜(こぼう)に連ね、ついで江南尉(こうなんい)に補せられたが、性、狷介(けんかい)、自(みずか)ら恃(たの)むところ頗(すこぶ)る厚く、賤吏(せんり)に甘んずるを潔(いさぎよ)しとしなかった。いくばくもなく官を退いた後は、故山(こざん)、略(かくりゃく)に帰臥(きが)し、人と交(まじわり)を絶って、ひたすら詩作に耽(ふけ)った。下吏となって長く膝(ひざ)を俗悪な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺(のこ)そうとしたのである。しかし、文名は容易に揚らず、生活は日を逐(お)うて苦しくなる。李徴は漸(ようや)く焦躁(しょうそう)に駆られて来た。この頃(ころ)からその容貌(ようぼう)も峭刻(しょうこく)となり、肉落ち骨秀(ひい)で、眼光のみ徒(いたず)らに炯々(けいけい)として、曾(かつ)て進士に登

    obaratch
    obaratch 2024/08/31
    “臆病な自尊心と、尊大な羞恥心”
  • マルサス『人口論』を解読する

    『人口論』は、イギリスの経済学者、ロバート・マルサス(1766〜1834)による著作だ。1798年に発表された。 書でマルサスは、人口と糧に関する一般的な法則を示し、それに基づく議論を行っている。洞察の基的なポイントは、私たち人間の性質上、人口は、糧が増加するペースを遥かに上回る形で増加せざるをえないというものである。このことをマルサスは、数学の等差数列と等比数列の違いを引き合いに出して論じており、これは『人口論』のハイライトをなすものとしてよく知られている。 『人口論』におけるマルサスの記述は、現代の私たちからすると、なかなかに気分が暗くなるたぐいのものだ。そこに見られる「救いのなさ」が、世界に対する私たちの感受性にうまくフィットするために、マルサスの名は現代でも生きていると言うことができるかもしれない。だがマルサスに対して、ニーチェ的な意味での禁欲主義的僧侶ばりに、将来の見通し

    マルサス『人口論』を解読する
  • イザベラ・ディオニシオの日本語勉強法「オタクっぽさが、外国語の上達の秘訣です」 | あの人の外国語勉強法が知りたい

    の古典を斬新な視点から読み解いた『平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日の古典』が話題となった、イタリア出身のイザベラ・ディオニシオさん。文法的に正しいことはもちろん、まるでネイティブのような「日語使い」のレベルにまで引き上げた勉強法を聞きました。 当は、最初からとくに日語に興味があったわけではありません。大学では、ちょっと変わった言語を勉強してみたくて、日語を選んだだけなんです。授業で、日の古典文学や現代文学、そして歴史を勉強していくうちに、徐々に日語にハマっていきました。 ベネツィア国立大学在学中に1年間、交換留学で日へ行きました。大学で日語を勉強していたとはいえ、そのときはほとんど喋ることができなかったので、毎日がサバイバル。大学では丁寧語しか習っていなかったので、口語的な表現や略し方もぜんぜんわからなかったんです。 なので、ひたすら日常生活で

    イザベラ・ディオニシオの日本語勉強法「オタクっぽさが、外国語の上達の秘訣です」 | あの人の外国語勉強法が知りたい
  • 高等学校古典B/漢文/小国寡民 - Wikibooks

    小国寡民、使有什伯之器而不用。使民重死而不遠徙、雖有舟輿、無所乗之、雖有甲兵、無所陳之。使民復結縄而用之、甘其、美其服、安其居、楽其俗、隣国相望、鶏犬之声相聞、民至老死、不相往来。 小国寡民(しょうこくかみん)、什拍(じゅうはく)の器(うつわ)有れども(あれども)用ゐざらしむ(もちいざらしむ)。民(たみ)をして死(し)を重んじて(おもんじて)遠く(とおく)徒らざらしめば(うつらざらしめば)、舟輿(しゅうよ)有り(あり)と雖も(いえども)、之(これ)に乗る(のる)所(ところ)無く(なく)、甲兵(こうへい)有りと雖も(いえども)、之(これ)を陳ぬる(つらぬる)所(ところ)無し(なし)。民(たみ)をして復た(また)縄(なわ)を結びて(むすびて)之(これ)を用ゐ(もちい)、其の(その)(しょく)を甘し(あまし、うまし)とし、其の(その)服(ふく)を美(び、うるはし)とし、其の(その)居(きょ)

  • 「古事記」も「源氏物語」も実は読解不能だった…日本語学の専門家が絶賛する「研究者・本居宣長」のすごさ 「係り結び」の法則がわかったから、読めるようになった

    この人は、毎日、勉強していて楽しかったのだろうなぁと思いました。勘は鋭いし、具体的なことから抽象的なことを読み取る力も優れているし、一緒に話したら楽しいだろうなぁと思って、頁を捲ったのでした。 さて、宣長のすごい業績は、三つあります。 ひとつは、古典研究についてです。なんと言っていいのか分からない、ことばにしてしまうと失われてしまうかもしれない、日的な情緒を「もののあはれ」ということばで表すことができたからです。 二つめは、日語の文法についての研究、三つめは漢字音研究です。 さて、居宣長の日語の文法の研究の中心は、「係り結び」と「活用」です。「係り結び」は高校の古典で習いましたね。「ぞ、なむ、や、か」という「係り助詞」があると文末の活用形が連体形になる。「こそ」があると已然形になる。 これを発見したのは、居宣長です。 古代日人思考を知るカギだった 我々がいわゆる「古典」で習う『

    「古事記」も「源氏物語」も実は読解不能だった…日本語学の専門家が絶賛する「研究者・本居宣長」のすごさ 「係り結び」の法則がわかったから、読めるようになった
  • 絵本写宝袋 | 日本古典籍データセット - ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)

    1 繪冩宝袋 えほんしゃほうぶくろ 内・目||2 繪冩寶袋 えほんしゃほうぶくろ 内・目・序首||3 絵冩宝袋 えほんしゃほうぶくろ 目||4 絵冩寶袋 えほんしゃほうぶくろ 目||5 絵写宝袋 えほんしゃほうぶくろ 外||6 冩寶袋 しゃほうぶくろ 見||7 寫錦袋 しゃきんぶくろ 柱

    絵本写宝袋 | 日本古典籍データセット - ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)
  • Unicode変体仮名一覧

    Unicode(ユニコード)に登録されている変体仮名(へんたいがな)286文字(U+1B001〜U+1B11E)を、現代のひらがなごとにまとめ直し、ひらがなごとに字母を確認できるようにしました。 表の左列のリンクから、日古典籍くずし字データセットに収録された実際の字形を確認できます。ただしすべての字母に対応する字形が収録されているわけではない点にご注意下さい。なお、変体仮名や字母の説明については、くずし字とは?をご覧下さい。くずし字の字形については、くずし字データベース検索(ひらがな(変体仮名)・カタカナ・漢字)やくずし字データセット 文字種(くずし字)一覧をご利用ください。

    Unicode変体仮名一覧
  • 紫式部が源氏物語を書いたために地獄に落ちたという話の書かれた、鎌倉時代の説話集はあるか。原文の載って... | レファレンス協同データベース

    「宝物集(ほうぶつしゅう)」が該当。『新日古典文学大系40 宝物集 閑居友 比良山古人霊託』(岩波書店)p229に紫式部が虚言をもって源氏物語をつくった罪により地獄におちたというくだりがあり。 鎌倉時代の説話ということで、『日説話伝説大事典』(勉誠出版)で「紫式部」を調べる。p932に項目あり。式部が虚言をもって人心を惑わせた罪で地獄に落ちたという伝説が宝物集にあると紹介されていた。「宝物集」はp861に項目があり、平康頼編纂の仏教説話集とのこと。 さらに『日伝奇伝説大事典』(角川書店)で「紫式部」を見る。p876に項目あり。紫式部堕獄説について詳しく書かれている。治承2年(1178年)以降成立の『宝物集』、延応元年(1239年)以降成立の『今物語』等にすでにこの説が見られ、謡曲「源氏供養」等のもととなったとあった。 所蔵資料を「宝物集」で検索したところ、『新日古典文学大系』所収の

    紫式部が源氏物語を書いたために地獄に落ちたという話の書かれた、鎌倉時代の説話集はあるか。原文の載って... | レファレンス協同データベース
  • 第四第10話(47) 日吉社に詣づる僧、死人を取り奇しむ事

    中ごろのことにや、こともなき法師の、世にありわびて、京より日吉の社1)へ百日参るありけり。 八十余日になりて、下向するさまに、大津といふ所を過ぎけるに、ある家の前に、若き女の、人目も知らず、さくりもあへず、よよと泣き立てるあり。 この僧、ことの気色を見るに、「何事とは知らねど、世の常の憂へにはあらず。きはまれることにこそ」と、いとほしく思えて、さし寄りて、「何事をか悲しむ」と問ふ。女の言ふやう、「御姿を見奉るに、物詣でし給ふ人にこそ。ことさらえなん聞こゆまじき」と言ふ。 「憚(はばか)るべきことなめり」とは推し量られながら、あはれみのあまり、ややねんごろに尋ぬれば、「そのことに侍り。わが母にて侍る者の、日ごろ悩ましつかまつりつるを、今朝、つひに空(むな)しくみなして侍るなり。さらぬ別れの習ひ、あはれに悲しきことはさるものにて、『いかにして、これを引き隠すわざをせん』と、さまざまめぐらせど、

    第四第10話(47) 日吉社に詣づる僧、死人を取り奇しむ事
  • ニーベルングの指環

    リヒャルト・ワーグナーが脚及び作曲を担当した四部作オペラ。北欧神話とジークフリート伝説をモチーフにしている。 概要19世紀の音楽家リヒャルト・ワーグナーが制作したオペラ。 「ラインの黄金」「ヴァルキューレ」「ジークフリート」「神々の黄昏」の四作からなる巨大な作品である。 ワーグナーはオペラの音楽を作曲するだけで満足せず脚も手がける珍しいタイプであり、この四作全てがワーグナーの脚による。 というか世界観そのものが、北欧神話とジークフリート伝説(ニーベルンゲンの歌)を参考にワーグナーの作り出したもの。 なので大元のシグルド伝説などと比べるとだいぶ内容に違いがある。 「ニーベルングの指環」の「ニーベルング」とは、「ニーベルング族の」という意味。 作中登場する小人族=ニーベルング族、あるいはその長であるアルベリヒを指している。 小人が主人公なのか、と思われるかもしれないが、実際英雄ジークフリ

    ニーベルングの指環
  • ジャズおすすめ15選【初心者の方にまず最初に聴いて欲しいスタンダード曲】 - Days of Jazz and Books

    ジャズのおススメ曲の紹介です。 「昔からジャズに興味があった」 「カフェで流れているジャズが何気に良くて少し気になっている」 「好きになった人がジャズ好きなので話を合わせたくて聴き始めたい」 「今、流行りの曲に飽きてしまった・・・」 こんな方におススメしたい曲をご紹介いたします(^^) 「Amazon Music Unlimited」に登録するとご紹介している曲が殆ど聴けます! 気になる曲が多い人は是非、「Amazon Music Unlimited」をチェックしてみてください。

    ジャズおすすめ15選【初心者の方にまず最初に聴いて欲しいスタンダード曲】 - Days of Jazz and Books
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