「希望がない。人間として認めてほしい」という叫びが、「蟹工船」人気を呼んでいる。 そして、非正規雇用者と正社員のあいだには深淵が横たわっているようだ。 ●度を超した認知欲求 秋葉原の事件以来、無差別殺傷事件が続いている。世代も環境も違う私には、秋葉原の事件が起こった理由はわからないだろうと前に書いた。しかし、ネットの書きこみや、たくさん出ている就職氷河期世代の本を読むと、年齢や環境が違っても、十分に理解できるもののように思われてきた。というのは、まるでこうした事件が起こることを予言していたかのような文章がいくつも見うけられるからだ。それらを読むと、これらの事件は、いわば起こるべくして起こったもののように思われる。 ただ、これらの文章からはあまり読みとれなかったこともある。 不満や怒りを抱えている人は多いが、そういう人がみな無差別殺人をするわけではない。秋葉原の事件の犯人などは、認知されたい
歌田明弘の『地球村の事件簿』 週刊アスキー連載「仮想報道」などの原稿のアーカイヴやリンクが中心です(詳しくは「プロフィール」参照)。編集部との話し合いで、週刊アスキーの原稿は発売後、次の金曜日以降に公開することになっています。つまり、実際に書いたのは公開日の2週間ほど前です。 ●年収1000万円以上は没収 「ロスジェネ」という雑誌が創刊されている。就職氷河期に社会に出た20代後半から30代半ばまでの「ロストジェネレーション」の雑誌ということで、「超左翼マガジン」と銘打たれている。「蟹工船」ブームに火を点けた雨宮処凛とか、「希望は、戦争」というセンセーショナルなフレーズの入った論文で話題を呼んだ「31歳フリーター」の赤木智弘など、いま注目されている就職氷河期世代の人々が執筆者として並んでいる。 奥付の刊行日は6月10日だが、6月8日の秋葉原の殺傷事件より前に編集されている。しかし、まるで事件
日本では、夏に「ご先祖様が帰ってくる」として「お盆」の風習がある。このときには、先祖のお墓参りを口実にして実家に帰省するのが日本の風習となっている。 そして、お盆というのは『盂蘭盆経』というお経がもとになっている仏教の風習だと思っている人が多い。確かに語源はそうなのだが、この『盂蘭盆経』というお経自体が中国で儒教道徳の影響のもと作られた偽経であり、「お盆」という風習はさらに日本古来のアニミズム信仰が混じって成立した、お釈迦様とは何の関係もない風習なのである。 日本では儒教道徳の影響を受けて、「親孝行」は無条件に「善」であるとされることが多いが、仏教にはそのような思想はない。また、死んだ人は49日の間に次の世界に生まれ変わるため、「先祖霊」「先祖供養」とか「水子霊」といった発想は仏教のものではないのである。今の日本仏教が「先祖供養」「水子供養」を商売にしているのは、本来の仏教とはかけ離れた行
殿堂入り ソマリア(無政府状態、リアル北斗の拳) SSS シエラレオネ(平均寿命世界最低) コンゴ リベリア チベット・東トルキスタン(民族浄化中) SS スーダン(虐殺) パレスチナ イラク ハイチ 西サハラ S 北朝鮮 南アフリカ レバノン アフガニスタン 東ティモール ―――――破綻国家の壁――――― AAA コロンビア(ゲリラと政府軍に怯える日々) ジンバブエ トルクメニスタン(独裁、年金給付停止) ミャンマー コソボ AA シリア パキスタン 中国内陸部 ネパール A ボリビア ラオス インドネシア(イスラム過激派) モルドバ 北ソマリア リビア ―――――政情不安の壁――――― BBB ペルー エクアドル パラグアイ キューバ(貧しいけど、マターリ) フィリピン カンボジア イラン アルバニア ボスニア・ヘルツェゴビナ ボツワナ BB ベネズエラ サウジアラビ
若者レジャー「貧困化」 遊びの種類減少、支出に格差も2008年8月17日1時39分印刷ソーシャルブックマーク 遊園地など近場の行楽は人気という 若者の余暇の過ごし方が「貧困化」していることが、社会経済生産性本部の08年版「レジャー白書」で分かった。余暇の楽しみ方の種類が、10代は10年間で3割近く減った。生産性本部は、将来のレジャー産業の市場規模を縮小させる可能性があると指摘している。 調査は15歳以上の男女3千人を対象に実施。07年の1年間に旅行、ドライブ、カラオケ、外食など計91種類の代表的な余暇活動に何回参加、経験したか聞き、10年前の調査と比較した。 10代の若者が、1年間に1回以上経験した余暇活動は15.6種類。10年前より6種類減った。減少傾向は全世代でみられたが、10代〜30代が顕著だった。 白書は、若者が携帯電話のメールやインターネットに時間を割き、「余暇スタイルに大きな変
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