宮城県気仙沼市の離島・大島に名古屋市から支援物資として無償貸与された公用車を、大島在住の市議(60)がほぼ占有した状態で使っていたことがわかった。 市議は公用車を自宅の駐車場に止め、島内外を移動する手段として使っていた。取材に対し、市議は「ボランティアを乗せることもあった。市の職員に運転させると窓口業務が機能しなくなる」と説明するが、市は公用車を職員以外が運転することは認めておらず、貸与もしていない。 問題の公用車は、昨年4月26日、名古屋市から宮城県を通じ気仙沼市に届けられた国産のRV・パジェロ。車が届いた翌27日に気仙沼市の職員がフェリーで大島に運んだが、本来なら市大島出張所の職員が受け取るべきところを、港で待っていた市議が車を受け取った。 市議はそのまま公用車を自宅の駐車場などに頻繁に止めて使っていたため、市側は、公用車の所在も分からない状態だった。 市議は昨年12月、読売新聞の取材