三郷市に生活保護申請を1年半にわたって拒絶され、申請を認められた後も理由なく生活保護を打ち切られたなどとして、東京都内に住む女性(54)が市を相手取り1045万円の賠償を求めた国家賠償訴訟の本人尋問が19日、さいたま地裁(中西茂裁判長)で開かれた。 現在は都内で生活保護を受ける原告女性。原告、被告双方の弁護士からは、保護申請の流れや、夫が入院していた当時、三郷市から都内に転居することになった市のケースワーカーとのやりとりに質問が集中した。 原告の弁護士から、転居の経緯を問われた女性は「家賃が高いとケースワーカーから言われ、保護が打ち切られるかと怖かった。引っ越した後、打ち切りを言われた」と説明。被告の弁護士から「引っ越しは反対だったのか」と問われた女性は「反対も何も、そうするしかないじゃないですか」と語気を強めた。発言の場で、女性は「どん底に落とされたような苦しい思いを他の人にはさせたくな