合同講演会で、右からパネリストの山崎行太郎さん、佐藤優さん、佐高信さん、雨宮処凛(かりん)さん。左端は司会の青木理さん □8日、東京都中野区なかのZEROホール ■“両極”が同席 今の日本語る 「『エープリルフールじゃないの?』と言われたけれど、私は違和感はない」。論調が正反対とみられている“右”と“左”の雑誌『月刊日本』と『週刊金曜日』が共同で、呉越同舟の講演会を開いたのだから、読者らは驚いたようだ。 だが、『金曜日』の北村肇編集長は冒頭の言葉に続けて「今の大変な時代状況の中、保守も革新もない」と、“両極”が同席する意義を説明した。 テーマは「貧困とテロ、クーデター」。雇用情勢悪化の中、不穏な空気が出ているのでは、との共通認識の下、『日本』サイドから作家で起訴休職外務事務官の佐藤優氏と文芸評論家の山崎行太郎氏、『金曜日』サイドからは作家の雨宮処凛(かりん)氏と評論家で同誌発行人の佐高信氏