ホームページの検索順位を上位に表示させる検索エンジン最適化(SEO)ビジネスを展開する「グラソフト」(東京都新宿区)が、約1億8000万円の法人所得を隠したとして、東京国税局が、同社と北本譲社長(34)を法人税法違反(脱税)の疑いで東京地検に告発したことがわかった。 関係者によると、同社は、ダミー会社への架空外注費を計上するなどして、2010年3月期までの2年間に法人所得約1億8000万円を隠し、法人税約5000万円を脱税した疑いが持たれている。 不正には、北本社長が出資する都内の別のIT企業を利用。グラソフトが請け負った業務なのに、一部の顧客に依頼し、このIT企業の銀行口座に料金を振り込ませ、売り上げを付け替えていたという。