14日に投開票された衆院選で、橋下徹大阪市長率いる維新の党は公示前の42議席から1議席減で踏みとどまった。本拠地・大阪の選挙区では5勝と苦戦したものの7人が比例復活。根強い“橋下人気”を背景に底力を見せた。一方、山梨が地盤の小沢鋭仁国会議員団幹事長(60)は比例近畿の単独1位に登載されたおかげで早々と当選を決めたが、惜敗率で次点だった大阪2区の前職、椎木保氏(48)は割を食って落選する形に。執行部が小沢氏を“えこひいき”したことに不満が噴出。党内に大きなしこりを抱えたままの再出発となった。 ■“国替え落下傘”を共食いした落下傘・小沢氏 「敗因は自分の得票が及ばなかったことに尽きる。だが、気持ちの整理はつかない」。投開票から一夜明けた15日、椎木氏は、朝から選挙事務所の撤去作業に追われながら、やり切れない感情を吐露した。 維新政治塾の1期生。茨城県の鹿嶋市役所に勤めながら大阪で開催されていた
日本維新の会の石原慎太郎、橋下徹両共同代表は28日、名古屋市で会談し、党を二つに分ける「分党」で合意した。両氏は合併をめざす結いの党との政策協議をめぐって意見が分かれており、これ以上、同一の党で活動するのは困難だと判断した。石原氏が朝日新聞の取材に明らかにした。石原氏は29日に記者会見する。 維新は今年4月、結いとの合併方針を決定。石原氏は結いとの政策合意に「自主憲法制定」との文言を盛り込もうとしたが、結いが「受け入れられない」と反発し、橋下氏が調整を続けていた。だが、石原氏が28日の橋下氏との会談で「結いとは憲法観が大きく異なり、合流は認められない」と主張し、分党を提案。橋下氏は野党再編を進める立場から、これに応じた。 石原氏は朝日新聞の取材に対し、「分党ということだ。結いとは、アイデンティティを含めて基本的に違う。(橋下氏とたもとを分かつのは)残念だ」と語った。
アントニオ猪木氏 日本維新の会は4日、参院選比例区に元参院議員のアントニオ猪木氏(70)を擁立する方針を固めた。猪木氏は18年ぶりの国政復帰を目指す。5日に石原慎太郎共同代表ら国会議員団幹部と東京都内で記者会見し、立候補を表明する。 プロレスラーだった猪木氏は1989年にスポーツ平和党を結成し、参院選で初当選したが95年に落選。98年に政界引退を表明し、レスラーも引退した。その後も、相手に気合を入れる「闘魂注入ビンタ」や「1、2、3、ダー!」との雄たけびで人気を博した。 議員時代は、湾岸危機のイラクを訪問するなど独自の「外交」を展開。北朝鮮への訪問も重ね、プロレス公演や朝鮮労働党の行事に参加するなどした。
10日に行われた大阪府議補選(柏原市選挙区、欠員1)で、大阪維新の会公認で出馬し初当選した中谷恭典氏の親族の30代女性が告示前、小学生の長女に中谷氏への支援を呼びかける文書を学校などで配らせていたことが分かった。府警は未成年者の選挙運動を禁じた公職選挙法に違反する行為として、7日付で女性に警告した。 府警によると、女性は「維新の会公認で頑張らせていただきます」などと書いた文書や、中谷氏の訴えなどを記したビラを長女に渡し、通っている小学校やバレエ教室で同級生ら数人に配らせたという。 府議補選は同じ日程で実施された柏原市長選に出馬した前府議の辞職に伴って行われ、中谷氏が自民党公認の元市議、山下亜緯子氏に約2400票差で競り勝った。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く