低所得者用の宿泊施設を運営するNPO法人「みどりの会」(千葉市若葉区)の職員らが入所者に生活困窮者を装わせて生活保護費をだまし取った事件で、組織犯罪対策課は15日、詐欺容疑で、同施設の職員、千葉市緑区平川町の滝沢俊二(65)と市原市君塚の井ノ上謙二(55)の両容疑者を逮捕した。2人は容疑を認めているという。 調べでは、2人は同会の元理事長、黒川滋被告(56)=詐欺罪で起訴=らと共謀し、平成19年2〜9月、入所者の米川義光被告(52)=同罪で起訴=を無収入と偽るなどし、千葉市から生活保護費計約176万円をだまし取った疑い。同事件をめぐり逮捕者は8人となった。