「戦争協力」の歌だったのか? 童謡「ウミ」群馬・赤城山 2010年2月5日 林柳波は、この逗子の海を思い出して、「ウミ」の詞を書いたのかもしれない。右奥は江の島=神奈川県逗子市 ウミは広いな大きいな〜、月がのぼるし、日がしずむ〜♪ 童謡「ウミ」を大声で歌うと平安な気分になりませんか? おおらかな詞に優しいメロディー、果てしのない大海原が思い浮かびます。 ところが、この歌には「戦争協力」の意味があるという説があります。本当でしょうか。 問題視されるのは、第3節です。「ウミニ オフネヲ ウカバシテ、イッテ ミタイナ、ヨソノ クニ」という歌詞が、大日本帝国の海外進出への期待を、子どもたちに歌わせたのではないか、というのです。 「ウミ」は1941(昭和16)年2月、国民学校1年生用の音楽教科書『ウタノホン 上』に初めて掲載されました。作詞は童謡詩人の林柳波(1892〜1974)、作曲は井上武士(1