マザー・テレサ=APライトアップされたエンパイア・ステートビル=山中写す 【ニューヨーク=山中季広】貧しい人々の救済に尽くした修道女マザー・テレサの100回目の誕生日にあたる今月26日夜に、米摩天楼の象徴エンパイア・ステートビルを記念ライトアップする計画が頓挫した。ビル所有会社が、意外にも「特定の宗教家をたたえるライトアップはしない」と拒否したからだ。 観光名所として知られるエンパイア・ステートビルは40年ほど前から折々に、最上部の色を照明で変えて市民の目を楽しませてきた。 祝うテーマは、クリスマスやラマダン明けといった宗教行事から、大リーグ・ヤンキースの制覇、中国建国60周年まで硬軟さまざま。幕府使節団の米国訪問150周年にあたる今年6月には、日の丸と同じ紅白2色で照らした。 米カトリック連盟は、米スラム街にも足跡を残したマザーの生誕100年を祝うため、「マザーの着けていたベール