母乳の販売が問題になっている。あるサイトでは 授乳6ヶ月の母乳が50mlあたり1200円、12ヶ月が50mlあたり800円で販売されていた。食品として考えると非常に高い。それでも欲しいというユーザーは多く、人気があるらしい。 誰が買うのかというと母親だ。フェチ的な用途で買うユーザーもいるようだが、主な顧客はあくまで母親。母乳で子供を育てたいが、自分から十分に母乳が出ないため、買うらしい。現代版の乳母である。 ビジネスになれば、そこに偽物や不衛生なものが混じってくるのは世の常だ。さる7月3日、毎日新聞は通販の冷凍母乳に、一般的な母乳の1000倍もの細菌が混入、さらに母乳を謳いながら粉ミルクで水増ししたものだと判明した。 身元不明の母乳はHIVなどのウイルスに感染していないとも限らず、安全が担保されていない。同報道を受け、厚生労働省は全国の自治体に、身元不明の母乳販売について注意を呼びかけた。