通信大手各社が2020年の商用化を目指し開発中の第5世代携帯電話(5G)を巡り、具体的な用途を想定した実証実験のアピール合戦を早くも過熱させている。 かつて3Gの需要喚起に苦労した経験を糧に、需要の拡大が期待できる法人向け市場の開拓に向け、4Gより大幅に高まった5Gの性能をいち早くアピールして法人需要を取り込む狙いだ。一方、4Gまでと大きく異なる電波特性への対応を検証する必要があることも、実証実験の早期展開の背景にありそうだ。 8K映像配信に建機の遠隔操作、自動運転と実証実験が花盛り 「高速、大容量で低遅延な5Gの実証実験というだけでなく、パートナー各社と5G時代にどのような新しいサービスを生み出せるかを考えるところに意味がある」。2017年5月22日、東京スカイツリーの展望台に立ったNTTドコモの吉沢和弘社長は、この日スカイツリーに設置したばかりの5G実験局「5Gトライアルサイト」の意義
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