企業不祥事が発生したとき、多くの人は「従業員の教育が不十分だったのだろう」「コンプライアンス研修を実施していなかったのだろうか」、などと考えるでしょう。しかし、ほとんどの企業では従業員へのコンプライアンス研修を実施しています。それでも不祥事が発生してしまうのは、企業として伝えたいメッセージが従業員に届いていなかったためといえるでしょう。 本稿では、企業統治・内部統制構築・上場支援などのコンサルティングを手がけてきた一般社団法人GBL研究所理事、合同会社御園総合アドバイザリー顧問の渡辺樹一氏と、田辺総合法律事務所の市川佐知子弁護士の対話を通じて、質の高いコンプライアンス研修の在り方について考えます。 質の高い研修 渡辺氏: 質の⾼いコンプライアンス研修の在り⽅について、法規範、社内規範、倫理規範、社会的要請を満たすかどうかを検討したり、企業価値向上型のコンプライアンス研修へ脱⽪したりする必要
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