現代思想2011年4月号 特集=ガロアの思考 若き数学者の革命 作者: 上野 健爾,吉田 輝義,砂田 利一,黒川 信重,小島 寛之,竹内 薫出版社/メーカー: 青土社発売日: 2011/03/28メディア: ムック購入: 15人 クリック: 269回この商品を含むブログ (6件) を見る この雑誌のどこだったかに、n次方程式の判別式は基本対称式で表される、と書いてありました。では、それはどのように表されるのでしょう。 判別式とは、根が重複しているかどうかが調べられる式です。2次方程式ax2 + bx + cなら D = b2 - 4ac が判別式ですね。ここからは、最高次数の係数は1として考えます。x2 + ax + bの判別式は、 D = a2 - 4b です。さて、一般の場合はどう考えればよいでしょう。差積というものを考えます。要するに全ての差の積です。例えば、p, q, rの差積は