とある歴史番組の収録現場。「次回のテーマなんだけど」とプロデューサーの飯塚(いいづか)が言うと、ディレクターの豊本(とよもと)が、「西暦663年に起きた『白村江(はくそんこう:はくすきのえ)の戦い』って知ってます?」と当時の地図を見せました。「日本は唐(とう)と新羅(しらぎ)の連合軍と戦って惨敗(ざんぱい)したらしいんですよ。戦争に負けたってことは日本に大きな影響を与えたと思うんです。そこで、『白村江の戦いで日本はどうなったのか?』なんてどうですか?」と豊本。「ナイステーマ! で、どうなったの?」と飯塚に聞かれると、すかさず「レキデリさん呼びますね!」。 「お待たせしました。レキデリです」と、配達員の角田(かくた)がやってきました。「ご注文は、白村江の戦いで日本はどうなったのか、についての資料ですね? この戦いは、唐と新羅の連合軍に百済(くだら)という国が滅ぼされたことに始まります。百済は