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ブックマーク / indietokyo.com (36)

  • 不興を買うセルゲイ・ロズニツァ新作"Babi Yar. Context" | 自国を代表する映画監督に怒るウクライナの現在 | IndieTokyo

    周知のように、2022年2月24日、ロシアウクライナへの侵攻を開始した。ここ数十年、欧州では久しく見ることのなかった大国による大規模な軍事侵攻に世界中が驚き、日そして欧米諸国はその義憤を声と行動により慨然として表明している。ロシアから放たれた軍事力の爆音は世界中に波及、平和に安らぐ富裕国の安全・危機意識を次々に目覚めさせてきた。そんななか、隣国の国家主権と尊い人命とを軍事侵攻によって蹂躙するというロシアによるあり得べからざる行動に対し、戦禍のウクライナから国際的舞台に上がり、昂然と反対を表明している映画人が、最近になってようやく日でもその諸作が公開され始めているセルゲイ・ロズニツァだ。 彼はここ10年のあいだ、今日のウクライナを代表する映画監督として国際的名声を博しており、ロシア-ウクライナ間の衝突を題材にした作品も複数制作している。2013年に端を発したユーロマイダン運動時に、抗議

    不興を買うセルゲイ・ロズニツァ新作"Babi Yar. Context" | 自国を代表する映画監督に怒るウクライナの現在 | IndieTokyo
    okbc99
    okbc99 2022/08/17
    “「ロズニツァの映画は歴史に対する知識のない観客が鑑賞するのに困難です」「……観客がすでに歴史に対する知識をもっていない限り、この映画を解釈することはできません」”
  • [283]追悼シャンタル・アケルマン | IndieTokyo

    ジャン=リュック・ゴダールとの対話の中で、シャンタル・アケルマンは生まれて初めて撮った映像が自分の母親を写したものであり、彼女がアパートで郵便受けを開ける場面だったと話している。女性の日常的な反復的仕草に対する彼女の興味は、初期の代表作である『ジャンヌ・ディールマン』(75)などへと展開され、アウシュヴィッツ生存者である母親ナタリアへの執着は、彼女のフィルモグラフィ全てに影を落としていた。 2014年に亡くなった母親を被写体としたビデオ・エッセイ『No Home Movie』(2015)をロカルノ国際映画祭に出品したばかりのシャンタル・アケルマンは、2015年10月5日、妹シルヴィアンによってその死亡が確認された。65歳だった。死因は明らかにされていないが、かねてからに悩まされていた彼女は、『No Home Movie』のメディアにおける評判に落胆していたとのことであり、「ル・モンド」誌

    [283]追悼シャンタル・アケルマン | IndieTokyo
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    okbc99 2022/05/04
  • [671] 馬と自然から語られるフィクションとドキュメンタリーの狭間『ザ・ライダー』 – IndieTokyo

    自分の一部である自然と馬との暮らしをある日それが原因で二度と前のように動くことができなくなったとき。自分が存在している意味を問い続けるブレイディの横顔を無視するかのように美しく彼の背後で輝く月と太陽。 毎年カンヌ国際映画祭の外に設置される監督週間で昨年、最優秀賞である芸術映画連盟賞を受賞したクロエ・ジャオの最新長編作『ザ・ライダー』はアメリカ中西部南ダコタに位置するパイン・リッジ保護地区でカウボーイとして生きる青年を中心に描かれる馬と大自然の物語だ。 ドキュメンタリースタイルで撮影された今作は主演のブレイディをはじめとする彼の父親や自閉症を抱える妹のリリー、彼の友人たちは皆役者ではなくカウボーイとして生活するコミュニティの一員である。しかしこれはドキュメンタリーとは異なると監督は話す。 「リハーサルはしませんがそれぞれの自分のキャラクターを理解してもらうために一応脚は渡します。ブレイディ

    [671] 馬と自然から語られるフィクションとドキュメンタリーの狭間『ザ・ライダー』 – IndieTokyo
    okbc99
    okbc99 2021/04/27
  • [685] ウディ・アレンの妻、スン=イー・プレヴィンがついに語る – IndieTokyo

    元恋人、ミア・ファローとの間にもうけた養女、ディラン・ファローへの虐待疑惑により、批判の的となっているウディ・アレン。今年に入って、#MeToo運動により再び注目され、俳優たちがこぞってウディとの仕事を後悔し、ギャラをチャリティーに寄付するなど、彼は立場を失う一方だ。そんな中、現在ウディのであり、ミアの養女でもあったスン=イー・プレヴィンがNew York Magazineのインタビューに答えた。 そもそも、問題となっている養女・ディランへの疑惑は、1993年、内縁関係にあったミアとウディの親権争いの裁判の際に、ミア側から主張されたもの。当時7歳だったディランにウディが虐待をおこなったという内容だったが、充分な証拠がないとされ、不起訴となった。その後、2014年、ウディ・アレン監督作の『ブルー・ジャスミン』がアカデミー賞で3部門にノミネートされたことをうけ、ディランがアカデミー賞会員に宛

    [685] ウディ・アレンの妻、スン=イー・プレヴィンがついに語る – IndieTokyo
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    okbc99 2021/04/27
  • テレンス・マリック(2)監督の奇行と対人問題続出の失踪期間 | IndieTokyo

    前回の記事では、映画監督テレンス・マリックのエリート学生時代から失踪に至るまでの経過を解説した。今回は失踪期から『シン・レッド・ライン』公開によって復帰を遂げるまでを紹介する。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 帰国後のテレンス・マリック マリックと共にパリからテキサス州オースティンへと引っ越したフランス人ガールフレンドのミシェルは、マリックを崇拝する彼の家族に溶け込んで、現地の環境に順応しようと努めた。マリックもオースティンで疎外感を感じていた彼女を野鳥観察に連れ出したり、テキサス南部にあるビッグ・ベンド国立公園への遠出に誘うなどして楽しませた。しかし、二人の不和は避けられず、持ち前の柔らかくゆっくりとした口調で喧嘩を避けようとするマリックの努力にも関わらず、彼が頑固な父エミールと同じ気性の持ち主であることはたびたび顕になった。マリックは抽象的で知的な関心事について議論すること

    テレンス・マリック(2)監督の奇行と対人問題続出の失踪期間 | IndieTokyo
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    okbc99 2021/04/27
  • テレンス・マリック(1)- 天才監督の知られざる半生

    [お詫びと訂正:当ページの掲載内容に幾つかの誤りがございました。1)『名もなき生涯』公開日時に関しまして、当初、公開日時を来年(2021年)の2月と記していたところ、正しくは今年(2020年)の2月となります。2)『天国の日々』出演者の記述に関しまして、(アダムズとマンズはともに今年逝去している)と記していたところ、(マンズは今年(2020年)逝去している)と訂正致しました。左記の誤表記につきまして、謹んでお詫び申し上げますとともに、ご指摘いただいた皆様にお礼を申しあげます。] この記事では映画監督テレンス・マリックの半生を紹介する。前半の(1)ではエリート学生時代から紆余曲折を経て『天国の日々』制作へと至る前半生を、後半(2)ではマリックの奇行の数々やアンジェイ・ワイダ監督とのいさかいの経緯など、『シン・レッド・ライン』で映画界復帰に至るまでの「失踪期間」の出来事をそれぞれ紹介する。 ー

    テレンス・マリック(1)- 天才監督の知られざる半生
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    okbc99 2021/04/27
  • 変化に対する眼差し『春江水暖~しゅんこうすいだん』グー・シャオガン監督インタビュー | IndieTokyo

    中国、浙江省杭州市の富陽。東シナ海へと続く、古くからの大河・富春江が流れる。 親戚一同が集まり、年老いた母の誕生日を祝っている。その席で彼女が倒れてしまうことから映画は始まる。介護が必要になった高齢の母と、料理店を営む長男、漁師の次男、難病の息子を一人で育てる三男、独身で気ままに暮らす四男の四兄弟、そして彼らの家族の姿を描く。 第20回東京フィルメックスでも上映された『春江水暖~しゅんこうすいだん』が、2月11日より公開される。それに先立ち、グー・シャオガン監督にリモートインタビューを行った。 2019年のカンヌ国際映画祭批評家週間のクロージング上映を飾るなど高く評価された作が長編デビュー作だという監督は、1988年生まれで完成当時は31歳。映画の舞台である富陽に育ち、現在も暮らしているという。画面越しの姿からは、柔らかい雰囲気の穏やかな若者といった印象を受けた。 作り手として感じた山水

    変化に対する眼差し『春江水暖~しゅんこうすいだん』グー・シャオガン監督インタビュー | IndieTokyo
    okbc99
    okbc99 2021/02/13
    “映画を通して、過去の個人や時代、そういった時間や空間といったものは巡り巡って循環するものでもあるということを意識してもらいたいです。”
  • [701]『ハロウィン』公開40周年~カーペンターや主要キャストが改めて同作を語る | IndieTokyo

    『ゼイリブ』や『遊星からの物体X』のデジタルリマスター版が公開され、サイトでも連続レビューを掲載中と、日でもジョン・カーペンター再見/再評価の熱が高まっているところですが、アメリカでは9月末から公開40周年を迎えた『ハロウィン』(1978)が各州で再上映されています[*1]。さらに19日にはデヴィッド・ゴードン・グリーン監督による、オリジナル版の40年後を舞台とした『ハロウィン』が公開されます[*2]。 『ハロウィン』はこれまで10作近くの続編やリメイク版が作られてきましたが(直近ではミュージシャンのロブ・ゾンビがメガホンをとった『ハロウィン』[2007]、『ハロウィンⅡ』[09])、ブラムハウス・プロダクション製作の今回のグリーン版『ハロウィン』にはジョン・カーペンターが久々に携わり(1982年の『ハロウィンⅢ』以来)、劇伴を担当したほか、製作総指揮にも名を連ねています。また、ジェイ

    [701]『ハロウィン』公開40周年~カーペンターや主要キャストが改めて同作を語る | IndieTokyo
    okbc99
    okbc99 2018/11/06
  • [702]キュアロン最新作『ROMA/ローマ』とNetflix問題 – IndieTokyo

    前作『ゼロ・グラビティ』でアカデミー監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロンは、5年ぶりとなる最新作『ROMA/ローマ』を完成させた(#01)。既に世界中の映画批評家から絶賛されているこの作品は、2018年8月30日に第75回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映され、金獅子賞を獲得している(#02)。日では、第31回東京国際映画祭の特別招待作品枠で上映されるが、これ以外に日映画館では上映されない方針であることが配給元のNetflixによって表明された(#03)。東京国際映画祭以外では、彼らを通じてストリーミング配信されるのみだとのことだ。 1961年にメキシコシティで生まれたキュアロンは、現在56歳になる。はじめ、メキシコのテレビ映画業界でブーム・オペレーターや撮影監督など、数多くの現場を経験した彼は、映画監督に進出するチャンスが殆ど与えられない「失われた世代」を目の当たり

    [702]キュアロン最新作『ROMA/ローマ』とNetflix問題 – IndieTokyo
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    okbc99 2018/11/06
    “この映画で描かれる90%の場面は、私の記憶に基づいています。全てが映画と同じ順番ではありませんが、およそ3年間に起きた出来事を10ヶ月の物語にして語っているのです。”
  • [684] ヨルゴス・ランティモス最新作『女王陛下のお気に入り』は誰か? – IndieTokyo

    ヨルゴス・ランティモスという名前を聞き脳裏に浮かぶのは太陽の光が燦々と輝く下で不気味な動きを繰り出す家族たちの姿。ほとんど白に近い色で光り輝く畑を縫うように寄り添って歩いていく禁断の恋人たち。心臓の底辺に響いていくような足音と共に階段を登り下りする狂ってしまった歯車を持つ人間。欲望や私たちの無意識に沈んでいるなにかをすくい上げ、それを映像化していく彼の作品には不気味さと同時に人間の根的な存在意義について考えさせられるテーマや言葉、ダークなユーモアが漂っている。 そんな彼の最新作『女王陛下のお気に入り』(原題:The Favourite)が今年度のベネチア国際映画祭でプレミア上映され銀獅子 審査員大賞と主演オリヴィア・コールマンが女優賞を受賞という大快挙を果たした。 18世紀イギリス王室を舞台に繰り広げられる人間ドラマの中心を歩くのは3人の女性たち。オリヴィア・コールマン演じる英国女王アン

    [684] ヨルゴス・ランティモス最新作『女王陛下のお気に入り』は誰か? – IndieTokyo
    okbc99
    okbc99 2018/11/06
    “孤独を抱える人たち、大きな空間というコントラストを視覚的に捉えたかった。大きな空間に佇む一人の人間の姿というあまり歴史映画では見られない撮影の仕方を使用したのもこのためです。”
  • [638]「若者の怒り」を描いたイ・チャンドン最新作『Burning』 | IndieTokyo

    先日幕を下ろした第71回カンヌ国際映画祭にて、イ・チャンドン監督『The Burning』がカンヌ国際映画祭批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞した。この賞は文字どおり、世界各国の批評家によって構成される映画批評家連盟が与えるもので、近年はマーレン・アーデ監督『ありがとう、トニ・エルドマン』やロバン・カンピヨ監督『BPM ビート・パー・ミニット』などが選出されている。 イ・チャンドン監督の作品は過去に四度、同映画祭に出品されており、なかでも『シークレット・サンシャイン』(2007)では主演のチョン・ドヨンが女優賞を、次作『ポエトリーアグネスの詩』(2010)では脚賞を受賞している。そしてそれらに続いて通算六目の監督作品となったのが『The Burning』である。結果的にパルムドールは逃したものの、批評家からの評価は非常に高く、「スクリーン・インターナショナル」の星取表では10人中

    [638]「若者の怒り」を描いたイ・チャンドン最新作『Burning』 | IndieTokyo
    okbc99
    okbc99 2018/05/23
    “韓国のミレニアル世代は両親の世代よりも暮し向きが悪い初めての世代になるでしょう。彼らは将来が大きく変わることはないと感じています。怒りの矛先を見つけることができず、無力さを感じるのです。”
  • [605]『BPM ビート・パー・ミニット』とAIDSの時代の映画的挑戦 | IndieTokyo

    いよいよ3月24日から、日でも『BPM ビート・パー・ミニット』(120 battements par minute, フランス映画, 2017年)が公開される。ロバン・カンピヨ監督にとって長編第3作にあたるこのフランス映画は、第70回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したほか、先日行われたセザール賞でも作品賞、助演男優賞(アントワン・ライナルツ)、若手男優賞(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)、脚賞(ロバン・カンピヨ)、編集賞(ロバン・カンピヨ)、オリジナル音楽賞(アルノー・レボティーニ)の6部門に輝いた話題作だ。2017年にフランスで公開された作家系映画の中では、最大の興行収入を上げたヒット作でもある。 作は、1990年代のフランスを舞台に、AIDS患者のサポートやこの伝染病に対する無理解・無関心を告発するアクティビストグループACT-UP Parisの活動を追っている。カンピヨ

    [605]『BPM ビート・パー・ミニット』とAIDSの時代の映画的挑戦 | IndieTokyo
    okbc99
    okbc99 2018/03/27
    “私の映画は、しばしばダルデンヌ兄弟の作品と比較されますが、私はあまり同意できません。しかし、ワイズマンの作品には近いものを感じます。”
  • [599]ダンカン・ジョーンズの新作『ミュート』に亡き父、デヴィッド・ボウイが与えた影響 | IndieTokyo

    ダンカン・ジョーンズのファンがNetflixで『Mute/ミュート』を視聴すれば、この作品が監督の亡き父であるデヴィッド・ボウイに捧げられたものだと気付くだろう。これがボウイ死後の監督にとって初めての作品であることを考えれば驚きではないが、ジョーンズは偉大な父親に実にふさわしい形でそれをやってのけたのである。彼はいかにボウイが『ミュート』のテーマとストーリーに影響を与えたかについて、語った。 『Mute/ミュート』の舞台は、近未来のベルリンである。1970年代中頃にボウイがそこに住み、かの有名なハンザ・スタジオでベルリン三部作として知られる”Low”、”Heroes”、”Lodger”を録音していた間、まだ子供だったジョーンズはその街を訪れ、そこが大好きになった。ジョーンズはタイムズ紙にこう語っている。何年にもわたり脚を書いているうちに、その舞台が「るつぼのような、つまり文化がぶつかりあ

    [599]ダンカン・ジョーンズの新作『ミュート』に亡き父、デヴィッド・ボウイが与えた影響 | IndieTokyo
    okbc99
    okbc99 2018/02/26
  • [561]ダーレン・アロノフスキー監督作『マザー!』におけるヨハン・ヨハンソンの役割:作曲家からサウンドコンサルタントへ | IndieTokyo

    [561]ダーレン・アロノフスキー監督作『マザー!』におけるヨハン・ヨハンソンの役割:作曲家からサウンドコンサルタントへ サイコホラー映画『マザー!』で、ヨハン・ヨハンソンは、ダーレン・アロノフスキー監督と初めて組んだ。『マザー!』では、招かれざる客たちによって夫婦の平穏な生活が崩壊していく様を描いている。残念ながら、この作品はパラマウント映画の意向により日公開が見送られることとなっている。当初、この作品でヨハンソンは作曲家として参加するはずであったが、製作過程の中で、結果的にその役割はサウンドコンサルタントに近くなった。前半では、サウンドデザイナーのクレイグ・ヘニガンの言葉を中心にその理由を探り、後半では、ヨハン・ヨハンソンの言葉からその変更の理由に言及していく。 パラマウント映画によれば、ヨハンソンは、音楽及び音響コンサルタントとしてクレジットされている。『マザー!』のプレスノートに

    [561]ダーレン・アロノフスキー監督作『マザー!』におけるヨハン・ヨハンソンの役割:作曲家からサウンドコンサルタントへ | IndieTokyo
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    okbc99 2018/02/11
  • [581] ウディ・アレンはハリウッドから追放されるのか? | IndieTokyo

    性的暴行やセクハラ、職場での不平等の撲滅を掲げ、被害者を支援するための基金を設立した「Time’s Up(終わりにしよう)」運動への支持を表明するために、大多数の女優が黒いドレスを着用したことが受賞結果以上に話題となった今年のゴールデン・グローブ賞の授賞式。そこで「Time’s Up」のピンバッチを付けていたふたりの俳優が授賞式の後、非難を浴びています。ひとりは自らメガホンを撮った『The Disaster Artist』でミュージカル・コメディ映画部門の主演男優賞を受賞したジェームズ・フランコ。舞台で共演したことがある女優アリー・シーディが彼からのセクハラ被害を匂わせたツイートを投稿したのを皮切りに、複数の女優や映画スタッフが被害を訴えました(フランコはテレビ番組でそれらの疑惑を否定しましたが、その直後に行われた放送映画批評家協会賞の授賞式を欠席するはめに)。そしてもうひとりがジャスティ

    [581] ウディ・アレンはハリウッドから追放されるのか? | IndieTokyo
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    okbc99 2018/01/21
  • [545]ハリウッドの大物プロデューサー、セクハラで告発される | IndieTokyo

    ハリウッドが未曾有の性スキャンダルに揺れている。自身もアカデミー賞を受けたことのある米映画産業の重鎮ハーヴェイ・ワインスタイン氏が、その輝かしいキャリアに汚泥を塗りかねない事態に陥っているのだ。 ハーヴェイ・ワインスタインという名を知らなくとも、『パルプ・フィクション』、『イングリッシュ・ペイシェント』、『恋に落ちたシェイクスピア』、『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『シカゴ』、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作、『シン・シティ』、『アーティスト』、『ジャンゴ繋がれざる者』、『世界にひとつのプレイブック』といったタイトルを耳にしたことはあるはずだ。これらの作品はすべてハーヴェイ・ワインスタイン氏のプロデュースによるものである。氏は40年以上にわたってハリウッドの一時代を支え、常に第一線で活躍し続けてきた。 ハーヴェイ氏が弟のボブと共に、両親の名を冠して79年に設立したミラマックス社は200

    [545]ハリウッドの大物プロデューサー、セクハラで告発される | IndieTokyo
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    okbc99 2017/10/11
    “「60年代や70年代の働き方や職場での意識は今とは違いました。当時はそれが常識だったのです。ただ、『常識だったから』を言い訳にするつもりはありません。私の過去の同僚に対する振る舞いが相手を非常に不快にさ
  • [517]Amazonが見据える映画産業の展望 | IndieTokyo

    Amazon Studiosが単独での映画配給に乗り出しました。 初の自主配給作品は、ウディ・アレン監督の新作“Wonder Wheel”。アカデミー賞レースを視野に入れた年12月1日公開の予定です。 Amazon映画を配給するのは、もちろんこれが初めてのことではありません。映像部門がオリジナル作品の制作を開始した2015年以来、他の配給会社と組んで20以上の映画を配給してきました。ロードサイド・アトラクションズと共同配給した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』はアカデミー賞で主演男優賞と脚賞を獲得し、Cohen Media Groupと共に配給した『セールスマン』は同賞外国語映画賞を受賞するなど、話題作にも多数関わっています。 単独配給に舵を切ったAmazonの狙いはどこにあるのでしょうか。 『ダンケルク』が現在、快進撃を続けているクリストファー・ノーラン監督は、配信サービス会社N

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    okbc99 2017/08/06
  • [240]ニコラス・ウィンディング・レフン新作の舞台は東京? | IndieTokyo

    2011年『ドライヴ』でカンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞し、2013年『オンリー・ゴッド』では『ドライヴ』でも主演を務めた二枚目俳優ライアン・ゴズリングの顔を叩きのめし、出演を果たしたドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』ではその独善的な感覚で『DUNE』をひた語り…と、異才を放ち続ける監督ニコラス・ウィンディング・レフン。Indiewireに掲載されたあるYouTubeユーザーがアップした動画を見れば、色覚障害をもつ彼の作品の世界観がどことなく理解できる。(*1) 「僕は色盲で、中間色が見えない。だから僕の作品は、はっきりとしたコントラストなんだ。まるで僕が何も見えていないかのように」。動画の中ではレフンの言葉とともに、彼の過去作品が取り上げられる。その言葉通り『ブロンソン』『オンリー・ゴッド』のような作品では、異常なまでにハイコントラストな視覚的外観を確認で

    [240]ニコラス・ウィンディング・レフン新作の舞台は東京? | IndieTokyo
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    okbc99 2017/06/27
    “「僕は色盲で、中間色が見えない。だから僕の作品は、はっきりとしたコントラストなんだ。まるで僕が何も見えていないかのように」”
  • [503]トランプ時代のアメリカに走る『侍女の物語』の衝撃 | IndieTokyo

    4月26日から米huluで配信の始まった”THE HANDMAID’S TALE”。出産可能な女性が奴隷のように扱われる近未来ディストピア世界を描いたドラマです。6月1日現在でシーズン1、10話のうちの第7話までが放映され、開始後1カ月にして「この春の新番組の中でベスト。主演のエリザベス・モスは最も有力なエミー賞候補だ」(*1)、「アトウッドの原作を忠実に再現しつつ新しい世界を開いた。残虐かつ目にも鮮やかな映像がじわじわと進む展開に、番組が終わった瞬間、視聴者は安堵の息をもらすだろう」(*2)と評判は上々。米映画批評サイトROTTEN TOMATOESでも評価家スコアで9.06/10、一般視聴者スコアで4.6/5と高い支持を得ています。 ドラマの原作『侍女の物語』は、カナダの作家マーガレット・アトウッドが1985年に発表したSF小説です。舞台となる「ギレアデ共和国(かつてのアメリカ)」は

    [503]トランプ時代のアメリカに走る『侍女の物語』の衝撃 | IndieTokyo
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    okbc99 2017/06/26
  • [493]『Raw』監督インタビューで強調するヒューマニティについて | IndieTokyo

    『ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女』で知られるイランの女性映画監督アナ・リリ・アミリプールによる『The Bad Batch』や、マリービー姉妹監督によるキルスティンダンスト主演『Woodshock』など、女性映画製作者たちによる作品が近年注目を集めている。今回のWorld Newsでは、第69回カンヌ国際映画祭での初上映から多くの話題を呼び、フランス映画祭での日初公開を控えた作品『Raw(英題)』(原題:Grave)を、監督のインタビューをもとに紹介したい。 「カニバリズムはとても興味深いテーマです。なぜならそれは身体の不可避性とともにあるものだから」(ジュリア・デュクルノー監督)*1 — 16歳のジュスティーヌはベジタリアンの獣医一家に育ち、姉も通う獣医学校に進学する。しかし、恒例の「新入生いじめ」で、上級生から生肉をべることを強要され、人生で初めて肉を口にすることに。これを機

    [493]『Raw』監督インタビューで強調するヒューマニティについて | IndieTokyo
    okbc99
    okbc99 2017/06/26
    “この作品がホラー映画であるのは明らかですが、私が作りたかったのは震え上がるような恐怖とは違う、どこからくるとも分からない違和感や不安に近いものでした。”