2月9日、BNPパリバ証券・日本株チーフストラテジストの丸山俊氏は、80年代バブルが再来するか否かは、インフレが再び高まった際の日銀の言動次第であり、その答えは来年まで見えないと指摘。提供写真(2015年 ロイター) [東京 9日] - 筆者は昨年12月のコラム「日本株、2015年は最後の良い年か」で、今年の日経平均株価について下値めどを1万7000円、年央と年末のターゲットをともに1万8000円と予想した。年末年始の各種アンケート調査を見ると、筆者は不本意ながら「弱気派」に分類されていたようだ。 日本株がボックス圏をなかなか上に抜けられないのは、米国・日本・欧州と続いた非伝統的な金融緩和の恩恵に浴した過去5年余、世界中の投資家が金融相場に慣れてしまったことがある(言い換えれば、業績相場へのシフトがスムーズに進んでいない)。