日銀資金循環表に拠れば、日本の家計金融資産は、2008年3月末で1,489兆6,147億円となっている。1年前に比べて55兆3,450億円の減少となった。2007年度に家計は21兆329億円の貯蓄を行ったが株式などの価格下落が総額としての金融資産の減少をもたらしてしまった。価格下落の影響額をストックの増分とフローの差で計算すると、株式31兆1,788億円、出資金29兆5,368億円、投資信託12兆3,271億円などとなっている。このうち出資金については概念としては上場株式以外の出資を時価評価したものであるが、実際には家計分は上場株式の分布で按分されて作成された統計なので正確性は低いと思われる。 一方、総務省家計調査によると日本の勤労世帯の保有する金融資産(貯蓄現在高)は2007年9月末、2人以上世帯で世帯当り平均1,750万円、うち勤労世帯は1,277万円である。2人以上世帯数は3,460