当然のことだが、相手のことを考えないとコミュニケーションはとれない。敬語はその最たるものだ。相手のことを考える。すなわち、想像力なくして敬語は使えない。敬語が難しいと思えば、普通の言い方に直してみるといい。敬語という化粧をとると真の姿が見えてきて、おかしな日本語や失礼な表現に気づくことも多い。そうしたら直せばいい。そして、必要なら、改めて挑戦すればよい。 『バカ丁寧化する日本語』(光文社新書) P.216 公共機関や電車、店舗のアナウンスから聞こえる日本語。ぼんやり聞いていると気に留めないけれど、よくよく耳をすませば、変化した日本語がまじっている。本屋で『バカ丁寧化する日本語』(光文社新書) を手に取って目次を開いたとき、かねてより抱いていた疑問を見つけたので嬉しかった。その疑問は4つ。 させていただきます ら抜き さ入れ を入れ 最近、「○○させていただきます」をしばしば耳にする。「させ