歌うためのラテン語入門 第1回 「発音の基礎〜その1」 まずは基本中の基本、アルファベットの読み方です。 ラテン語の発音といっても古典式、イタリア風、ゲルマン風、フランス風など様々ですが、 ここで紹介するのはイタリア風の読み方で、一般に「教会ラテン語」といわれるものです。 教会音楽を歌うときは、たいていこの教会ラテン語が使われます。 グレゴリオ聖歌は全てこれで歌いますし、 他の宗教曲でも教会ラテン語で歌えば、少なくとも間違いにはなりません。 第1回は、母音の発音 をみていきましょう。 原則として、母音1個につき発音は1種類です。 英語のように、同じ 《A》 に 《ア》 《エ》 《エイ》 など何種類も読み方がある、ということはありません。 ですから一度規則を覚えてしまえば、知らないテキストでもすぐ読むことができます。 ■1個の母音 A