組織やチームはそれぞれルールや文化、仕組みを持っている。この仕組みやルール、文化はときに外部から見ると「アンチパターン」に陥っているようなこともある。そのとき、「アンチパターンを抜け出してベストプラクティスを」と言うのは簡単だけど、実際にそこから抜け出すのは「言う」のと比べるととても大変なことだ。なぜなら、多くの仕組みやルールは複雑かつ有機的に絡まり合って現在の「仕事のフロー」を形成しているからだ。自分の職能の範囲だけで改善しようと思っても、仕事は自分の職能の範囲では完結せず、「他の職能のやり方がこうだからベストプラクティスは採用できない」となってしまいがちだ。こういう「変えるのが大変」という状況をぼくは「チームの慣性力が働きすぎている状態」と呼んでいる。 では、この慣性力に負けないためにはどうすればいいのだろうか。ぼくは心構えとしては以下のようなことを考えている。 文化や仕組みを変えるの