電車でベビーカーを横に置きスマホをいじっていると年配女性が話しかけてきた。 赤子の年齢から入り、スマホをいじってはいけない、そのベビーカーの置き方では赤子が母親の顔を見えず良くないとご注意頂いた。 問題ないと伝えたが年配女性は納得がいかず酷く心配し赤子の様子を見ようとベビーカーを覗いた。その瞬間、年配女性の目には赤子ではなく赤子を模したリアルな人形が写った ベビーカーは友人の物であり、その友人と赤子は運転席の方で外の景色を楽しんでいた。 私は何も考えずに年配女性に訊かれるがままに友人の赤子について「私にまだあまり話してくれなくて」などと返事をしていた為、人形を人間だと思い込んでいる者と化した。 しかし、私は自分が年配女性の瞳にどう映っているかなど知る由もなく、丁度良いので 「どうしたら喋ってくれるようになりますか?」 などと真顔でアドバイスを求めた為、よりホラー感が増した。 「〝ママ”とは