2022年、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「フェーズ4」が幕を下ろした。『アイアンマン』(2008年)以来の集大成、「フェーズ3」の最終作だった『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開されたのが2019年4月だから、あれから早くも3年と7か月以上が経過したのである。あっという間のフェーズ4だった。 ところがいま、世界のMCUファンには「ユニバース疲れ」の傾向が見られる。11月17日(米国時間)、ゲーム・アニメ・映画・テレビなどのポップカルチャーを集約する世界最大のファンプラットフォーム「Fandom」が、とある調査結果を報告したのだ(※1)。 13歳から54歳までの5,000人を対象に行なわれた調査によると、マーベルファンの81%が「マーベルならばどんな作品でも観たい」と回答。しかし、その一方で84%が「MCUの勢いに圧倒されている」と答え、さらに36%が「疲れを感じている