ネット経由でテレビ番組を配信する「IPTV」で、日本の技術の国際標準化を進めるための「IPTV特別委員会」を総務省が設立することが4日、明らかになった。5日にも決定する。IPTVは欧米でも普及が進み、国際機関が世界標準技術の策定作業を始めている。政府は委員会を通じ日本の技術が国際標準になるよう働きかけ、家電メーカーや通信事業者の国際展開を容易にするための環境づくりを進める考えだ。 新設されるIPTV特別委員会は、有識者や企業関係者など約30人で構成。映像配信システムの基本設計やネットワークの制御技術、受像機の汎用性、コンテンツ(情報の内容)保護技術などについて、日本の推奨仕様をとりまとめ、国連傘下で通信技術の国際標準化作業を進める国際電気通信連合(ITU)の専門部会に日本技術の採用を働きかける。 一般的なネット映像配信サービスはサービス利用者が増えると、画質が劣化する可能性がある。これに対