会社更生手続き中の日本航空で負債が資産を上回る債務超過の額が1兆円規模に達することが18日、わかった。債務超過を解消するため管財人である企業再生支援機構は当初3千億円を予定していた日航への出資額を引き上げる方向で検討に入った。併せて主力取引銀行にも債権放棄の上積みを求める。支援機構と主力銀行による日航への追加金融支援額は総額1千億円規模に達する見通しだ。 日航と支援機構は18日、負債と資産の状況を表す貸借対照表を主力銀行に示して、債務超過額が膨らむ理由などを説明した。 1月19日に会社更生法の適用を申請した時点で支援機構は日航の債務超過額を8676億円と見積もっていた。しかし、人員削減や燃費の悪い老朽化した航空機材の処分などリストラ費用が膨らむほか、企業年金の解散見送りなどに伴い負債額が増加し、債務超過額も拡大する。 当初、支援機構は3千億円の資本増強に加え、金融機関などに計7300億円の