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200年間縮んだ中国
「世界経済の成長史1820-1992年」という題名を聞いて、この本を買いたくなるのは専門家かよほ... 「世界経済の成長史1820-1992年」という題名を聞いて、この本を買いたくなるのは専門家かよほどの物好きだろう。しかしこれが、なかなか面白そうなのだ。著者アンガス・マディソンはOECD(経済開発協力機構)のエコノミスト。4月に83歳で亡くなったので、ある経済学者がその功績を少し話してくれた。 イギリス人のマディソンは、過去のGDP(国内総生産)推計だけに生涯を捧げた学者だったという。世界各国の経済規模と人口を追って、なんとキリストの時代まで遡ってしまった(「経済統計で見る世界経済2000年史」)。本を読んでいないので推測だが、経済統計の作成もここまでいくと『ダビンチ・コード』以上の博識と推理が求められたに違いなく、ロマンに満ちた研究だったのだろう。 マディソンに2000年も時を遡らせたのは、ローマ帝国の1人当たりGDPはいくらだったかという純粋な知的好奇心の他、豊かな国と貧しい国の歴史的