・バートン版 カーマ・スートラ 古代インドの性愛の聖典カーマ・スートラ。高尚な文学作品から怪しげな大衆誌まで、広く引用されるカーマスートラであるが、実際に原典を読む人は少ないのではないかと思って読んでみた。大変面白い刺激に満ちていた。 「人間は、人生百年のさまざまな時期に、ダルマ、アルタ、カーマを実践すべきだが、この三つは調和を保って、おたがいに衝突しないようにしなければならない。幼少時代には学問を身につけ、青年期と中年期にはアルタとカーマに専念し、老年期にはダルマを成就すべきで、こうしたモタシャの獲得に、いいかえれば、輪廻から解放されるように努力しなければならない。」 ダルマ(法)、アルタ(利)、カーマ(愛)。カーマの真髄がこのカーマスートラに書かれているという。どんなことが書いてあるのか? まず最初に性器の大きさと欲望と情熱の強さによる男女の組み合わせが定義される。男性器は大きさにより