【北京=高橋勝己】安倍首相は9日夜、ロシアのプーチン大統領と北京市内で会談し、来年の適切な時期のプーチン氏来日に向け、準備を進める方針で一致した。 当初、今秋に予定されていた来日はウクライナ情勢の影響で困難となったが、日程を再調整する。北方領土問題の解決に向けた平和条約締結については、両国が受け入れ可能な解決策を議論していくことを確認した。 両首脳の会談は、10月のイタリア・ミラノでの短時間の会談以来で、2012年に発足した第2次安倍内閣では7回目。第1次安倍内閣時代を合わせると10回目となった。この日の会談はプーチン氏の滞在先の釣魚台国賓館で行われ、当初予定した時間の倍近い1時間半に及んだ。