ブロガーの犯しやすい法律といったらなんといっても著作権法だと思いますが、刑法の名誉毀損罪もなかなか侮れません。名誉毀損は、著作権法違反よりも被害感情が高まりやすい傾向があるので、告訴までの心理的ハードルも低いです。実際に、名誉毀損罪での告訴依頼はそこそこあります。 名誉毀損は比較的曖昧な構成要件に対し、成立が認められやすいのも特徴です。行為態様や被害感情によっては初犯でも起訴されることはありうるので、いったん刑事告訴を受けるとなかなか厄介な犯罪です。 そこで、不用意な記事で経歴を汚してしまわないよう、名誉毀損罪成立のチェックポイントを確認していこうと思います。なお、民法上の不法行為となる名誉毀損の成立要件は刑法上の名誉毀損罪の成立要件と微妙に違います。今回は、とりあえず刑事編ということで刑法上の名誉毀損罪についてのみ確認しましょう。 名誉毀損罪の成立条件 名誉毀損罪が成立するには次の構成要