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ブックマーク / takehora.hatenadiary.jp (15)

  • 「推測するな、計測せよ」のWebパフォーマンスにおける真の意味 - Webパフォーマンスについて

    ソフトウェア工学で著名なロバート・C・パイク氏のCプログラミングに関する覚書というものがあります。 ルール1: プログラムがどこで時間を消費することになるか知ることはできない。ボトルネックは驚くべき箇所で起こるものである。したがって、どこがボトルネックなのかをはっきりさせるまでは、推測を行ったり、スピードハックをしてはならない。 ルール2: 計測すべし。計測するまでは速度のための調整をしてはならない。コードの一部が残りを圧倒しないのであれば、なおさらである。 ルール3: 凝った(Fancy)アルゴリズムは nが小さいときには遅く、 nはしばしば小さい。凝ったアルゴリズムは大きな定数を持っている。nが頻繁に大きくなることがわかっていないなら、凝ってはいけない(nが大きくなるときでさえ、ルール2が最初に適用される)。 ルール4: 凝ったアルゴリズムはシンプルなそれよりバグを含みやすく、実装する

    「推測するな、計測せよ」のWebパフォーマンスにおける真の意味 - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2018/10/01
  • HTTP/2が速いという幻想 - Webパフォーマンスについて

    難しい話じゃないです。 皆さん、ご自分でChrome Developer Toolで簡単に確認できますから、やってみて下さい。 このブログでも、過去に統計分析をした結果は掲載したんですが、「盲信」はそうそう簡単には消えないようでして… takehora.hatenadiary.jp takehora.hatenadiary.jp 以下の図は、Chrome 63.0.3239.108での結果です。 CDNにFastlyでもAWS CloudFrontでも、どのCDNを使って実験して頂いても結構です。 CDNを使わずに、Webサーバ単体でも結構です。 同様の結果になります。 どちらもHTTPS通信です。 どちらも同じオリジン、同じファイル構成です。 HTTP/1.1は、Keep-Alive設定が入っています。 HTTP/1.1での配信 … Load Event 70ms HTTP/2での配信

    HTTP/2が速いという幻想 - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2017/12/27
  • はてなブログを自分で出来る範疇で高速化してみる - Webパフォーマンスについて

    はてなブログの高速化について、はてなスターを外すと速くなるとか、色々話題になっています。 ユーザが手を入れられる範囲でどこまで高速化できるか、いつも私がやっている統計的品質管理のアプローチで、計測・分析・改善してみました。 デスクトップサイト計測 まずは、現状把握、Synthetic Monitoringです。 Synthetic Monitoringとは、実験計画法のフィッシャー三原則に則った、対象ページに介在して計測する手法です。 一ユーザとして、こちら側から、一定間隔で、対象ページにアクセスをして、表示速度に関するデータを取得します。 計測対象サイト takehora.hatenadiary.jp トップに乗っていた記事は、5.3MBあって、かなり重いです。 グラフ関係の画像を多用しているからですね。 計測条件 日の帯域保証型(100Mbps)光回線NTTとKDDI 計測ブラ

    はてなブログを自分で出来る範疇で高速化してみる - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2017/08/02
  • HTTP/1.1とHTTP/2を比較する ― 第一回「HTTP vs HTTPS Test」 編 - Webパフォーマンスについて

    HTTP vs HTTPS(www.httpvshttps.com) 実はこの記事は、2014年12月に書いておいたものです。計測データを新しくして、修正してあります。 海外でも日でも、このHTTP vs HTTPS Testが公開された当初は、テストとしてどうなの?という、「適正さ」が問題視されたので、「まぁ、いいか」、と思って公開しなかったのです。 よくwww.httpvshttps.comがSSLの高速化の証拠として挙げられているので、ちゃんと公開しておこうと思いました。 このサイトが、太文字で書いて以下のように主張しています。 Encrypted Websites Protect Our Privacy and are Significantly Faster (暗号化されたWebサイトは、我々のプライバシーを守り、且つ、有意により速い) しかし、注釈が付いていて、このように書い

    HTTP/1.1とHTTP/2を比較する ― 第一回「HTTP vs HTTPS Test」 編 - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2017/07/03
  • Webサイトパフォーマンスの振り返り 2016 - Webパフォーマンスについて

    やっと表示速度の認知に火がつき始めた 2016年も、残り一ヶ月となりまして、WebサイトパフォーマンスのAdventカレンダーがスタートしましたので、今年のWebサイトパフォーマンスの動向を振り返ってみます。 今年の1月から3月、日のECサイト売上上位150社に営業をかけて、色々とお話したのですが、ECサイト関係は、まだまだ表示速度の重要性を認知していない事が分かりました。 4社が興味を示してくれましたが、「配信品質管理」という認識まではやっぱり無かったです。 「日はこのまま品質管理としてのWebサイトパフォーマンスが普及せずに今年も一年が過ぎてしまうのか?」と危機感を抱き、今年は、以下のカンファレンス等で講演の機会を頂きました。 関西フロントエンドUG主催 frontend conference 2016 「Webサイトパフォーマンスの基礎知識」 Movable Type Devel

    Webサイトパフォーマンスの振り返り 2016 - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2016/12/11
  • Googleの「Mobile Website Speed Testing Tool」の速度テストは参考にならない - Webパフォーマンスについて

    このテストの速度テストの評価を実際の計測データと比較して検証してみる Googleが testmysite.thinkwithgoogle.com を公開して、各所で話題になっています。 モバイルフレンドリーかどうかのテストには使えるのですが、スマートフォン向けWebサイトやデスクトップ向けWebサイトとしてのスピードの判定の参考にならないです。 その理由を以下に説明します。 日のポータルサイトのパフォーマンス計測のデータと見比べてみる さて、検証用データとして、日のポータルサイトの計測データと見比べてみましょう。 今回、計測してみたのは、以下の5つのポータルサイトです。 Yahoo! Goo Excite MSN Infoseek 計測条件 NTTドコモのLTE回線を使用 電波強度は非常に良好 計測機器を設置して行う定点観測なので、基地局間の接続移動処理(ハンドオーバー)は発生しない

    Googleの「Mobile Website Speed Testing Tool」の速度テストは参考にならない - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2016/07/16
  • 今、見ているWebページのW3C標準規格の表示速度が測れるChrome用機能拡張「Sonar」 - Webパフォーマンスについて

    表示速度、何で調べていますか? 皆さんは、手軽にWebページの表示速度を調べたい時に、どんなツールを使っていますか? Chrome Developer Tool Firebug 各種オンライン無料計測サービス こんな感じでしょうか? 標準規格準拠の重要性 実は、これらのツールは、計測したデータに差があります。 私も業務で「ツールによって計測した値が違う」と相談されることがあります。 計測オブジェクト数の違い 実は、これらのツールは、取得できるデータに差があります。 実際に取得しているオブジェクト数を確認してみると分かります。 「ページの終わり」をどのように定義するかは、実は結構悩ましい問題です。 実験計画法の三原則に基づいて、1ユーザとして一定間隔にアクティブに計測するSynthetic Monitoring(合成計測)の場合は、HTTP/HTTPSの通信が途絶えてから1~2秒待ってみて、

    今、見ているWebページのW3C標準規格の表示速度が測れるChrome用機能拡張「Sonar」 - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2016/05/20
  • 三菱自動車の燃費偽装問題をとやかく言えないWebサイトパフォーマンスのデータ取扱い問題 - Webパフォーマンスについて

    三菱自動車の燃費偽装問題 朝日新聞デジタルに www.asahi.com という記事が掲載されています。三菱自動車の軽自動車「eKワゴン」「デイズ」の燃費のデータ偽装の経緯が書かれています。 偽装の詳細が明らかになったのは軽自動車「eKワゴン」と「デイズ」。日産自動車との合弁事業第1弾として燃費を一番の「売り」に開発が始まり、燃費試験データのとりまとめは子会社「三菱自動車エンジニアリング(MAE)」に委託した。 開発が始まった2011年2月時点の燃費目標は、燃料1リットル当たり26.4キロ。初期段階では、燃費算出の元データとなる、路面や空気との摩擦による「走行抵抗」は、前モデルの実測値から推定した値を使っていた。12年8月までに目標は4回引き上げられ、29.0キロになった。 実車試験で走行抵抗は小さくなるとの見通しに基づき、性能実験部長が同年9月の会議で「目標は達成」と報告。同年11月の実

    三菱自動車の燃費偽装問題をとやかく言えないWebサイトパフォーマンスのデータ取扱い問題 - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2016/05/14
  • 越境ECで成功するために - Webパフォーマンスについて

    盛り上がりつつある越境EC この1~2年で、越境ECが盛り上がってきています。 越境ECとは、「国際的な電子商取引のこと」であると、Wikipediaでは書かれています。 従来より、海外からの日の物品購入の需要は高く、それも日人が思いも浮かばない商品が、想像のつかない理由で売れたりします。 例えば、私が聞いた話では、フランスでは、仏壇が美術品として需要があるそうです。 また、スペインでは、座布団が、日料理店から盗まれる程に人気があるそうです。 それ以外にも、海外在住の日人が、日の商品を買いたいという需要もあります。 最近の越境ECブームの火付け役は、「爆買い」ですよね。中国から日に来た観光客が親戚の分も含めて、日の炊飯器や水洗便座を競って買うというのは、よくニュースなどでも取り上げられます。 また岡山県の高級果物が、中国富裕層によって、通販でバカ売れしているという話は越境E

    越境ECで成功するために - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2016/04/10
  • 「データ」取得に夢中になって遅くなるWebサイトパフォーマンス - Webパフォーマンスについて

    「データドリブン」に振り回される人達 最近、仕事の依頼を請けて調査した際に見受けられるのが、調査用の計測タグによる遅延です。 ページビュー計測タグ、コンバージョン計測タグ、Eコマース計測タグ、リンククリック計測タグ、リマーケティング広告タグ、ユーザ行動調査タグ、広告効果測定タグ… 大量の「タグ」が入って、そのタグが遅延を引き起こしています。 日のサービスを例に出すと角が立つので、海外のサービスを使っている例を出します。 下のWaterfall図は、とある日のWebサイトが、Webサイトの総合デバッガサービス、Bugsnagを導入していて、それが遅延を引き起こしている例です。約5秒の遅延を引き起こしています。 デバッガのサービス自体が遅延を引き起こすというのは、笑うに笑えない事象です。 日の会社が提供する各種効果測定のサービスも、パフォーマンスにおいては、五十歩百歩です。 この事態に気

    「データ」取得に夢中になって遅くなるWebサイトパフォーマンス - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2015/11/09
  • 静的Webページパフォーマンス比較: AWS S3 vs Apache vs nginx Part1 - Webパフォーマンスについて

    1秒を切るために 自社サイト(http://spelldata.co.jp)は、AWSのS3上に展開しています。 この自社サイトの計測値を見ていて、1秒を切れない計測点が現れているのが気になりました。 とあるお客様のサイトの高速化を行って、nginx+Wordpressで1秒を切るまでチューニングをしました。 それと比較して、静的なHTMLしか置いていないS3で1秒を切れない事があるのはどうかなと考えました。 この際、Apacheとnginxのサーバも立ち上げて、速度比較をしてみようと思い立ちました。 実験計画 比較対象 自社サイトコンテンツのトップページを計測して比較します。 この手の比較をする際に、負荷を徐々にかけて性能の変化を比較される事が多いのです。素の状態(負荷がかかっていない状態)で、どれだけの性能差があるのかを見るのは、基性能を知るために欠かせないステップです。ですので、今

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    oppara 2015/04/23
  • Web担当者Forumの「グーグルが順位付けに使ってるのはページ表示速度ではなくクロール時間らしい」という記事は誤りです - Webパフォーマンスについて

    Web担当者Forumの「グーグルが順位付けに使ってるのはページ表示速度ではなくクロール時間らしい」という記事を拝見して、内容に問題があると思いました。 A Good Serviceとしてのコメント 人様の記事にあれこれ書くのはどうかなと思いました。 To kill an error is as good a service as, and sometimes even better than, the establishing of a new truth or fact. (間違いを排除するというのは貢献であり、時には、新しい真実や事実を発見するより良い事である。) ― Charles Darwin でも、チャールズ・ダーウィンの上記のような名言がありまして、おかしいなと思ったら、そういう記事に対しては、自分なりのコメントを書くようにしようと思いました。 それで、最初は、元記事のコメン

    Web担当者Forumの「グーグルが順位付けに使ってるのはページ表示速度ではなくクロール時間らしい」という記事は誤りです - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2015/03/11
  • 画像を分割もしくは合体させてパフォーマンスは本当に変化するのか? - Webパフォーマンスについて

    これは、HTML5 Advent Calendar 2014の7日目のエントリーとして書いております。 2008年4月1日に初版が発行された、オライリー・ジャパンの「ハイパフォーマンスWebサイト」を未だに参考にされている方は多いと思います。 ウェブページ内で、背景やボタン、ナビゲーションバー、リンクなどで多数の画像を使う場合は、CSSスプライトを使うのがエレガントな解決策です。そうすることで、マークアップが整理され、扱うべき画像の数も減り、レスポンスも高速になります。 ― 「ハイパフォーマンスWebサイト 高速サイトを実現する14のルール」 Steve Souders著 その部分を参照されてか、時折、「CSSスプライトを使うことで、HTTPリクエスト数が削減されて、高速化に繋がる」と書かれている方をお見受けします。 しかし、それは当なのでしょうか? そこで、今回、当に効果があるのかど

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    oppara 2014/12/14
  • Webサイトパフォーマンス計測の現状の俯瞰 - Webパフォーマンスについて

    HTML5 Advent Calendarに参加しまして、12月1日担当だったのですが、遅れに遅れてクリスマス当日の掲載となりました。申し訳ございません。 html5jにて、パフォーマンス部の創設を担当することもあり、Webパフォーマンス計測に関することを俯瞰できる記事を書いてみました。これを読んで頂ければ、凡そのWebパフォーマンス計測に関する現在までの流れについて、ご理解頂けると思います。 Webサイトのパフォーマンスを計測する事の意義 Webサイトのパフォーマンス(表示速度)が速い方が良いというのは、殆どの方に同意頂ける事だと思います。日常生活の中でWebサイトやスマートフォンサイトを見るのが一般的な事となり、それ故にWebブラウジングをしていて、いわゆる「重い」サイトにイライラする経験は誰しもあると思います。 競合のサービスや商品を提供しているサイト間で、提供する「価値」に特別に違

    Webサイトパフォーマンス計測の現状の俯瞰 - Webパフォーマンスについて
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    oppara 2014/04/17
  • 「超チューニング祭 ~ニコニコを超快適にしてみた~ in ニコニコ超会議3」の問題点 - Webパフォーマンスについて

    来る2014年4月26日(土)・27日(日)に、「ニコニコ超会議3」が開催され、その中で「超チューニング祭 ~ニコニコを超快適にしてみた~」が開催されるそうです。 これは、現行のスマートフォンサイトのTopページのソースファイルを競技者がチューニングして、速度やデザイン・UIの改善をして、速度と使い勝手を競うのだそうです。 「これは面白そうだ! 会場は家から近いし!」と思って参加するつもりでいましたが、事前調査で計測してみた結果、フロントエンドのチューニングでは速くならないことがわかったので、その内容について説明します。 (主催者の方にも、フロントエンドのチューニングでは速くならないという情報は伝えてあります。) まずは、計測データ まずは実際のトップページ(http://sp.nicovideo.jp)の計測データを見てみましょう。 計測は、NTT DoCoMoとSoftBankの3G回

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    oppara 2014/04/17
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