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ブックマーク / sivad.hatenablog.com (10)

  • 子どもの甲状腺がんについての総説和訳(抜粋) - 赤の女王とお茶を

    まず、311東日大震災および原発事故関連の被害によって命を落とされた方々に追悼の意を表します。 津波被害に対する補償も十分進まない中、原発事故に関しては事故そのものが収束せず、現在進行中の公害問題であると考えられます。 特に大きな注目を集めたのは被曝による甲状腺がんの発生ですが、現時点で結論を出すことは難しいとはいえ、少なくとも疫学的に見て高い数字であるという意見が津田敏秀氏より出されています。発症率、有病率に関する議論もありますのでぜひご一読を。 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2821.html ただ、子どもの甲状腺がんに関しては、ネット上にも情報があまりにも少ない。 ツイッターなどで断片的な議論はありますが、まとまった日語の情報がないため、非常に散漫な印象を受けます。 *1 そこで、2011年に公開された子どもの甲状腺がんに

    子どもの甲状腺がんについての総説和訳(抜粋) - 赤の女王とお茶を
  • 児玉演説があきらかにした「100mSv以下は大丈夫」の欺瞞 - 赤の女王とお茶を

    特にインターネット上で、東大アイソトープ総合センター長、児玉龍彦氏の参考人演説が大きな話題となっています。 動画や http://www.youtube.com/watch?v=eubj2tmb86M ノートテーク http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/8f7f0d5f9d925ebfe7c57aa544efd862 をご覧いただければその理由はすぐにお分かりのことでしょうが、ここで簡単に整理してみたいと思います。 科学者による被曝リスクに関するコメントは311以来多く発信されてきましたが、児玉演説においては、 1.内部被曝そのものを専門とする科学者による 2.低線量被曝リスクの重大性告発 として、大きな意義があるものと考えられます。 なぜか。 100mSv以下の低線量被曝のリスクをどう扱うかによって、除染や避難など、対策のスタンスが大きく変わってくる

    児玉演説があきらかにした「100mSv以下は大丈夫」の欺瞞 - 赤の女王とお茶を
  • 科学批評にはなにが必要か?: 2009-03-25 - 赤の女王とお茶を

    5号館さんからTBをいただいた科学批評家の話題について少々。 もっともっとたくさんの科学批評家が必要だ 『批評とはなにか』ってことを考えていたら、なんだかちょうどいくつかの記事が目に留まったのでとりあえず紹介します。、 finalventさんが小林秀雄の批評論を紹介した 批評トハ 某イースト氏が自らの批評?について語った 批評について どちらも批評を「作品」として捉えていて、むろん表現には全て作品としての側面が(科学論文ですら!)あるわけですから、それ自体は結構なことだと思います。 ただイースト氏においては対象や正確さはどうでもいい、というところまでイってしまっているようで、まあエンタメ分野においてはありなのかもしれませんが、科学や社会をあつかう際にこれではもはや批評と呼ぶに値しないでしょう。 わたしなりに批評というものを定義するなら、「対象を文脈の中に位置づけること」だと考えます。 世の

    科学批評にはなにが必要か?: 2009-03-25 - 赤の女王とお茶を
    optical_frog
    optical_frog 2009/03/26
    科学批評・科学コミュニケーションのあり方について (ところで批評について: see 町山智浩 http://www.enterjam.com/tokuden/tokuden003.mp3
  • 経済学と科学リテラシー 2009-02-15 - 赤の女王とお茶を

    経済学とニセ科学問題 経済学にもコミュニケーターが必要なんですね このあたりプラス、先日のコメント欄の議論を踏まえて少々。 コメント欄のお話ですが、私とluke_randomwalkerさんたちの話の「噛み合わなさ」には一つの大きな要因があると感じています。 それはどちらが正しい、という問題以前に、話している階層が一致していないということです。 私は「個別の経済における適用の方法」について話をしているのですが、luke_randomwalkerさんたちは「経済学の中での知識」について話をしている。 この違いはたとえば医療などの実務に携わっている人にはわかりやすいのではないかと思います。 医学知識というのはたくさんの患者さんや症例を統計的に検討して、「共通性がある」と判断された知識です。当然、治療の際には踏まえておく必要があります。 しかし、個々の患者さんは多様で治療の際に教科書通りのデータ

    経済学と科学リテラシー 2009-02-15 - 赤の女王とお茶を
  • ぼく経済成長のなんなのさ - 赤の女王とお茶を

    わかりやすい…ようでいてなんだかわかりにくくないですか? 私の鈍さはさておき。 経済成長ってなんなのよ? 多分複雑な前提をいろいろと省略しているために分かりにくいのだと思うので、個人的に整理してみます。 というわけで 経済成長=一人当たり実質GDPの上昇 というところから出発しましょう. まずこれ、どうなんでしょう。 こうやって人口で割るといかにもGDPが各国民に分配されているように見えますけど、実際にはそんなことはないわけで。「国民の豊かさ」の指標としてはかなり作為が入ってきませんか。 普通、正規分布をとらないような集団を代表・要約する場合には平均値ではなく最頻値や中央値を使いますよね。たとえば「世帯あたり購買力の最頻値」であればかなり現実を反映するように思うのですがいかがでしょう。 雲の上のほうで巨額のマネーが飛び交えばGDPは上昇するでしょうけど、それを人口で割っても「国民が経済的に

    ぼく経済成長のなんなのさ - 赤の女王とお茶を
    optical_frog
    optical_frog 2009/02/04
    (※コメント欄が勉強になる)
  • 農業再生てのはパンが売れないならケーキを売ればいい、という問題なのか - 赤の女王とお茶を

    減反廃止の議論 素人ながらあちこち眺めているんですけど、ひとくちに「農業再生」といってもそこには二種類の全く違う論点が混ざり合ってる気がするんですよね。 弁当翁あたりがとっくに言ってることだとは思うんですが、その二つとは 1.インフラとしての農業 (つまり、自給率の話) 2.ビジネスとしての農業(つまり、雇用の話) 1.インフラとしての農業 自給率を上げたければ選択肢はそんなになくて、まずは国がカネを出してやるということになるでしょうね。 なぜならば、国民は日常にカネをかけていられないから。 つまり、毎日べるための米だのジャガイモだのきゅうりだのを作っても儲からない。これはユニクロの挑戦と失敗によって大体明らかになったと思うのだけど、世の中弁当翁のような舌の持ち主だらけではないし、それに日には優れた調理法が沢山あります。 少々味が落ちても、安全でさえあれば毎日べるものはちょっとでも

    農業再生てのはパンが売れないならケーキを売ればいい、という問題なのか - 赤の女王とお茶を
    optical_frog
    optical_frog 2009/01/29
    (そもそも自給が必要なんじゃろか)
  • 上げ潮とかバラマキとかリフレとかについてざっくりまとめてみるメモ - 赤の女王とお茶を 2008-09-06

    まあ分からんなりに整理してみましょうか。政治の季節だしね。 あくまで素人談義ですので、専門家の皆さんフォローよろしくお願いします。 例えばこちらによると 経済政策において大きく4つの流派?があることになってるそうです。 1.財政再建派(増税派) 2.積極財政派(バラマキ派) 3.上げ潮派(構造改革派) 4.リフレ派(金融政策派) 1.財政再建派(増税派) ってのはまず最初に国の借金を返そうぜ派ってことで、となると増税しなきゃ始まらんよな、ということでしょうか。特に消費税を使うのが好きみたいですね。 確かに国の借金は膨大ですけど、こういうとこ http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-515.html にあるように、日国の借金は日国民に対する借金なので、すぐに怖いお兄さんが取り立てにくるような状況とは違うようです。 将来的に減らしてい

    上げ潮とかバラマキとかリフレとかについてざっくりまとめてみるメモ - 赤の女王とお茶を 2008-09-06
    optical_frog
    optical_frog 2008/09/06
    ※「上げ潮派」vs「財政再建派」=景気回復で税収増加 vs. 増税&緊縮財政.「リフレ派」はこの対立軸では前者に位置します.|構造改革は生産性の向上を目指すものですが,デフレは生産不足ではなく需要不足です.
  • マネジメント、トリアージとドラッカー - 赤の女王とお茶を

    ケーキ 「かわいそうなぞう」はなぜ「かわいそう」か 別に誰を批判というわけではなく、これらを読んでふと思いついたことですが。 fuku33さんのエントリにhokusyuさんがナチズムを持ち出してきて、確かにいきなりの飛躍のように思えるのですが、考えてみるとそもそもfuku33さんの教えておられる経営学、創始者はかのピーター・ドラッカー。 そしてドラッカーのキャリアはナチズムへの批判と分析から始まっていたりするのです。 ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり 作者: P・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/11/16メディア: 単行購入: 2人 クリック: 58回この商品を含むブログ (30件) を見るナチズムを体験したドラッカーはアメリカへ渡ってこの書を出版し、二度とあのような事態を引き起こさないための組織・社会運営の方法について考え始めます。

    マネジメント、トリアージとドラッカー - 赤の女王とお茶を
  • Science For All Americans翻訳プロジェクト終了間近 - 赤の女王とお茶を 2008-04-17

    黒影さんのところで始まったSFAAプロジェクトが大詰めを迎えています。 私自身は3〜4月はなかなか余裕がなくて「第6章 人体」しか手が付けられませんでしたが、ご協力頂いた皆さんの力でわずか2ヶ月という短期間に翻訳が一通り終了しそうです。 いや、素晴らしいですな〜。 しかもid:svnseedsさんの予想通り、なんとこのタイミングで家AAASに日語版が登場!どう見てもプロジェクトの影響です。当に(ry 黒影さん、当にお疲れ様です。ご協力頂いた皆さん、全く皆さんのおかげです。 訳を比べて楽しむもよし、プリントアウトして教材に使うもよし。日SFAAをうまく使えば、日の科学教育に相当大きな一石を投じることが出来るはずです。 それにしてもSFAAを読んだり訳したりで感じたのは、「サイエンス」というもののフトコロの深さ。私が担当した「人体」にしても、進化から分子生物学、文明論や健康な生

    Science For All Americans翻訳プロジェクト終了間近 - 赤の女王とお茶を 2008-04-17
    optical_frog
    optical_frog 2008/04/18
    参加されたみなさんお疲れ様です^^/【「サイエンス」というもののフトコロの深さ】に共感/ぼくはド文系人間の立場から勉強のつもりで翻訳に参加しました
  • 文字通りのLife Huckかぁ - 赤の女王とお茶を

    こちらとか読んで。 マニアックな話をすると、今現在一番ハックしやすい多細胞生物は線虫(C. elegans)ではないかな。 ぶっちゃけ私も学生の頃、「その場でクルクル回転し、熱を与えると緑色の斑点が光りだすC. elegans」、なんてのを作って遊んだことはあります。専門の人間から見ると全然大したことないんですが、フツーの人が見ると驚くでしょうね。 一応は研究の一環でしたし、これらの生物の遺伝子操作は手間もコストも大してかかりませんので、学生の片手間でもなんとかいけます。遺伝学の伝統も長くて知識の蓄積がありますし、ゲノム配列だってネットでフリーで読み放題。遺伝子ノックアウトはRNA干渉を使えば三日で出来るし、遺伝子の導入もうまくやれば一ヶ月もあればいける。ウイルスなんか使いませんし。飼育はちょっとした餌と恒温インキュベータがあればOK。もちろんやればやるほど深いんですが、コスト的な敷居はか

    文字通りのLife Huckかぁ - 赤の女王とお茶を
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