大津市で平成23年10月、市立中2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、市教委は28日、いじめ防止を目的に設置された検討委員会が作成した、いじめ対応の改善策に関する報告書を市内の全幼稚園と小中学校に配布した。いじめが疑われるチェックポイントを設け、該当する児童・生徒には適切に対応することなどを盛り込んでいる。 報告書は幼稚園と小中学校に配布された「生徒指導のてびき」を改訂。「給食を1人で食べている」「交友関係が変わった」「スポーツでパスが回らない」など37項目のチェックポイントのうち、一つでもあてはまる児童や生徒には「いじめの疑いがある」として対応し、いじめの早期発見につなげるのが狙い。 学校側がいじめを認知して24時間以内に市教委に報告することも明文化しており、学校側は今後、報告書をもとに対応を進める。 検討委は昨年8月から今年3月まで11回にわたり協議し報告書をまとめた。教員が