[9.9 キリンチャレンジ杯 日本2-2ベネズエラ 日産ス] 自慢の快足ドリブルでピッチを縦に切り裂いた。「ヨッチー!」の大声援に乗って後半からピッチに立ったFW武藤嘉紀(F東京)が0-0の均衡を打ち破ったのは後半6分だ。 最終ラインのDF水本裕貴から最前線のFW岡崎慎司にロングパスが出たのに合わせてスタートすると、岡崎と競った相手DFの落としたボールが目の前に。武藤はセンターサークル付近からペナルティーアークまで約30m、素走りと変わらぬスピードのままドリブルで突き進んだ。 背後からボールを奪いに来たDFのボディコンタクトを受けたものの、バランスを失いかけたのは一瞬だけ。粘り腰で持ちこたえ、最後は目の前にいる4人のDFをものともせずに左足を振り抜いた。 「最初はシュートのイメージはなかった。どちらかと言うと、最初の一人目のDFがファウルを狙ってくると思い、そこで倒れなければ絶対にチャンス