近ごろ、年金問題を巡る議論がかまびすしいようです。未統合・未整理のままの年金記録は約5000万件にも及び、もはや照合すらできなくなっている。そのために年金の支給漏れなどの問題も発生している。問題の発覚時、早期解決を約束した政治家も、選挙が終われば平然と公約を翻した ―― などなど。当のわたしはというと、世間の騒ぎをよそにまるで無関心でした。「ちゃんと払っている」「きちんと管理してくれているはずだ」と、なんの根拠もなく信じていた。 そんなわたしの能天気ぶりを心配したのでしょう、妻がわたしの年金記録を実際に調べてみたところ、恐ろしいことが分かりました。厚生年金支払記録のかなりの部分が消えていた。確認が取れたのはダスキン城西に勤務していた29カ月(1985年〜)、そして武蔵野に再入社した1987年からの245カ月だけだった。 わたしは、40年の社会人キャリアがあります。この間、時に浪人になっ