オーストリア・ニーダーエスタライヒ州ウォルフパッシング城にあるヒトラー礼賛の鐘=2004年(カマーシュテッターさん提供・共同) オーストリア東部ニーダーエスタライヒ州ウィーゼルブルク近郊にあるウォルフパッシング城の鐘にナチス・ドイツの総統ヒトラーを礼賛する文言が刻まれていることが29日までに分かった。地元歴史家のヨハネス・カマーシュテッターさん(70)が明らかにした。 城は国有だったが、ことし売却され、買い手は7月の引き渡しまで公表されない。オーストリアは公の場でナチスへの支持を表明することを禁じており、カマーシュテッターさんらは鐘が将来ネオナチなど極右の手に渡り、悪用される危険があるとして博物館などに保存するよう訴えている。 カマーシュテッターさんによると、鐘の表面には「1938年3月13日、全ドイツ民族の統一者で総統のアドルフ・ヒトラーがオーストリア地域を異民族の圧迫から解放し、大ドイ