2005年に開かれた九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)3号機のプルサーマル発電計画を巡る佐賀県主催の公開討論会について、九電社員が「賛成の立場からの質問者を用意するよう、県側から頼まれた」と第三者委員会に証言していることが18日、関係者への取材でわかった。同討論会を巡っては、九電が組織的に社員らを動員し、事前に準備した「仕込み質問」をさせていたことが判明しており、県がこうした「やらせ」を要請していた可能性が出てきた。第三者委は、県の関与の実態についてさらに調査を進め、最終報告書をまとめる方針。 九電の委託で「やらせメール」問題などを調査している第三者委が8日にまとめた中間報告などによると、討論会は05年12月に同県唐津市のホテルで開催。全入場者717人のうち約半数が九電関係者だった。九電は佐賀支店と玄海原発から約20人の質問者を仕立て、会場にまんべんなく配置。質疑応答はブロック分けし