浜松市中心部の住宅街に三千坪の森に囲まれた築百三十年の日本家屋がある。江戸時代に旧池川村(中区下池川町、旧上池川町にあたる中区城北など)を開拓した「池川家」の邸宅だ。十三代目当主池川靖彦さん(69)=横浜市=ら親族は池川邸を浜松の文化財にしたいと、地域住民でつくる「池川邸を守る会」のボランティアと敷地の整備をしている。 「浜松の街中にこんなお屋敷が残っているのか」。樹齢四百~五百年の巨木に囲まれた門をくぐり、石畳を進むと、緑の中から、京都の町家建築の手法を取り入れた木造母屋が現れる。「物語の中のようだった」。守る会の池谷豁(ひろし)代表(72)は、十五年前に食事会に招かれ、趣のあるたたずまいに圧倒された。 明治時代初期に建設された池川邸は一人で住んでいた当主の母親が十五年前に他界してから、空き家になった。税金の負担などが大きく、土地を売ることも考えた。だが「地域の憩いの場に」「浜松の歴史や
トップ > 愛知 > 6月24日の記事一覧 > 記事 【愛知】 トンカツ老舗「三好弥」が月末閉店 Tweet mixiチェック 2014年6月24日 81年間続いたトンカツの老舗「三好弥」を今月末で閉店する神谷清信さん、澄子さん夫妻=安城市御幸本町で 安城市御幸本町で八十一年間、トンカツの老舗として親しまれてきた食堂「三好弥(みよしや)」が今月末に店じまいする。手ごろな価格と庶民的な雰囲気で地元に愛されてきたが、従業員十人と店を営んできた神谷清信さん(75)、澄子さん(67)夫妻は、後継者がいないことから閉店を決めた。ランチや飲み会で利用した常連客から、惜しむ声が広がっている。 店はJR安城駅前から徒歩数分。名物は、店特製のソースで食べるトンカツと、濃厚なみそトンカツ。九百三十円からトンカツ定食があり、手ごろな価格でボリュームもある。ほかに、トンカツに刺し身や煮物を組み合わせた定食も人気
トップ > 静岡 > 6月25日の記事一覧 > 記事 【静岡】 十国峠ケーブルカーの減速機 製造から90年 Tweet mixiチェック 2014年6月25日 ◆兵庫・妙見山から謎の旅路 製造から90年たった今でも現役で動き続ける十国峠ケーブルカーの減速機と説明する田中さん=函南町桑原で 箱根・十国(じゅっこく)峠ケーブルカー(函南町)の心臓部にあたる減速機がことし、製造から九十年を迎えた。スイスで生まれ、兵庫県の妙見山で活躍したが、戦時中に鉄材供出の苦難に遭い、一緒に働いた「兄弟」とは離れ離れに。全国最古級の減速機が十国峠にやって来た経緯や妙見山との関係は謎に包まれている。 駿河湾や富士山、三島市から富士市まで広がる市街地を眺めながらケーブルカーに乗り三分。標高七六六メートルの十国峠駅に到着し、機械室に入るとモーターの回転音や金属のにおいに包まれる。二台のモーターの間に「九十歳」の減速
トップ > 三重 > 6月17日の記事一覧 > 記事 【三重】 半世紀ぶり「虫送り」復活 度会、立岡営農ク Tweet mixiチェック 2014年6月17日 たいまつを持って水田の周囲を歩く子どもら=度会町立岡で 度会町立岡の住民でつくる立岡営農クラブが十五日、地元で五十年以上途絶えていた「虫送り」を復活させた。子どもたちがたいまつを手に水田の周囲を歩き、五穀豊穣(ほうじょう)を願った。 虫送りは農薬のない時代、稲を害虫から守るとともに豊作を祈る農村の伝統行事。立岡では昭和三十年ごろまで行われていたという。クラブが地域の文化を体験してもらおうと企画した。 麦わらを束ねて作った長さ一~三メートルのたいまつ四十本を用意。家族を含め集まった八十人が火の付いたたいまつを持ち、神社のお札を付けたササを先頭にして一列であぜ道を一周した。道中では太鼓や鉦(かね)、ほら貝がにぎやかにはやし立てた。 ク
トップ > 静岡 > 5月17日の記事一覧 > 記事 【静岡】 県内初、文化庁が重要選定 焼津・花沢地区 Tweet mixiチェック 2014年5月17日 豊かな自然に囲まれた山あいの花沢地区=焼津市花沢で 県内で初めて文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた焼津市花沢地区は、「花沢の里」として親しまれ、周りの遊歩道をハイキングする観光客も多い。昔からの風情を大切に守って生活している地元住民は念願の選定を喜んだ。 保存地区は集落と周りの山を含む東西二百四十メートル、南北八百メートルの細長い範囲で、面積は一九・五ヘクタール。保存対象は、江戸時代から昭和初期までに造られた住宅や倉庫など建築物が六十二カ所、石垣など工作物が四十一カ所。川や用水路などが十四カ所。 地区には四月現在、二十七世帯八十五人が住む。車一台分の幅の坂道沿いに木造の家が連なる。のどかな山村で、明治時代からミカンや茶の
トップ > 福井 > 5月5日の記事一覧 > 記事 【福井】 レンブラントが越前和紙使った? 作家が海外調査 Tweet mixiチェック 2014年5月5日 越前和紙の雁皮紙をみつめる青木里菜さん。手前はレンブラントの版画=越前市で 十七世紀オランダの画家レンブラント(一六〇六~六九年)が、版画制作に越前和紙を使っていたかも-。越前市の和紙作家青木里菜さん(39)=愛知県春日井市出身=がそんな可能性を追い求め、海外の公文書館や美術館で調査している。この調査を後押しするため、県も本年度、予算を計上。六日には知事がオランダの美術館に調査への協力を要請する。 青木さんは二〇〇九年ごろ、知人の修復家から江戸時代に和紙がオランダに渡っている可能性があると聞いた。文献を読み進め、レンブラントが和紙を使用した可能性を専門家が指摘していることを知った。 当時の和紙といえば、越前和紙や、兵庫県西宮市の名
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