安倍政権は7年ぶりの減額予算案を組んだが、歳出総額92.6兆円の約半分を新たな国債で調達する借金依存からは抜け出せない。2013年度予算案では、借換債や復興債を含め総額170兆5452億円の国債発行を計画。発行済みの国債に借入金などを合計した「国の借金」は12年9月末時点で983兆円に膨れ上がっており、1000兆円の大台が迫っている。 国の借金を日本の人口で割ると、国民1人当たり771万円余り。10年の1世帯当たりの平均所得は538万円(厚生労働省調査)で、一朝一夕に返済できる金額でないことは一目瞭然だ。「借金大国」の汚名返上は当分望めない。