大阪地検特捜部の主任検事による証拠品のフロッピーディスク(FD)の改ざんを隠蔽(いんぺい)したとして、犯人隠避罪に問われた元部長の大坪弘道被告(60)=懲戒免職処分=と元副部長の佐賀元明被告(52)=同=の控訴審判決が25日午後、大阪高裁であった。中谷雄二郎裁判長は懲役1年6カ月執行猶予3年とした一審・大阪地裁判決を支持し、2被告の控訴を棄却した。 2被告側は判決を不服として、最高裁への上告を検討するとみられる。 昨年3月の一審判決によると、大坪元部長らは2010年1月末〜2月初め、郵便割引制度が悪用された郵便不正事件を捜査した主任検事(懲戒免職処分、証拠隠滅罪で実刑・服役)がFDのデータを改ざんしたと認識。しかし、誤って書き換えた「過失」と処理して不正を隠した。主任検事は郵便不正事件で逮捕・起訴した厚生労働省の村木厚子氏(無罪判決確定、現・厚労事務次官)が事件に関与したとする特捜部の