次々読まれる文章の「文章構成」の実践編として、今回は具体的な3つの「文章構成のテンプレート」を紹介していきます。 テンプレートは、当てはめるだけで目的に沿った文章の流れができる「文章構成の型」です。構成が決まっていると、安心して「内容(メッセージ)」に集中できますので、あなたの文章クオリティアップにつながります。 テンプレートを具体的に解説する前に、テンプレートを効果的に活用するために必要な前提を共有させてください。 文章を書けなくしている「思い込みの罠」「文章は始めから、順番通りに書かなければならない」という思い込みは、ありませんか? もし、その思い込みを少しでもお持ちなら、すぐに捨ててください。「書き始め」から順番に書かなければならないと思っていると、手が止まり、文章自体が書けなくなってしまいます。 まず、ここで大前提としてお伝えしたいのは、「文章はどこから書いてもいい」ということです
登壇したのは日本ハムの藤本芳人氏。同氏が所属するコーポレート・コミュニケーション推進室は「グループの商品が選ばれる仕組み作り」がミッションだ。たとえば商品展示会や女子プロゴルフトーナメントの開催など、その業務内容は幅広い。その中にWebサイトも入っていたが、2014年に大きな転機があったという。 それまではコーポレートサイトを中心に活動していたのですが、あるときユーザーの利用実態を調査しました。すると「ユーザーは企業目線の情報に興味がない」ということがわかりました。キャンペーンとレシピしか興味がなく、われわれが伝えたいことが届いていなかった。 この調査がきっかけで、藤本氏は「コーポレートサイトは、マーケティングやブランディングの手段として最適ではない」ということを認識。コーポレートサイトで企業目線の情報を発信する「守り」の戦略から、消費者に近いところに自ら出てコミュニケーションする「攻め」
今日は、読みやすい・理解しやすい文章をつくるための、テキストライティングのポイントを、NII(国立情報学研究所)などが開発している「リーディングスキルテスト」の要点から考えてみます。 リーディングスキルテスト「リーディングスキルテスト(RST)」とは、シンプルな文章を子どもたちがどれぐらい正確に読めるかを科学的に診断するものです。 人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」の一環として、NII(国立情報学研究所)社会共有知研究センターが開発し、他の企業などと協力しながら実施していいるもの。 このテストでは、人が初見のドキュメントを読解するにあたって、11のプロセスをを経ているという考えで作られています。そのプロセスとは、次のようなものです。 人がドキュメントを読解するときのプロセス文節に正しく区切る。 例:私は学校に行く。→私は/学校に/行く。 係り受けの構造を正しく認識する。 例:
Googleアナリティクスで、ユーザごとに「どの順番でページを見て、コンバージョンしたか」などを確認できる「ユーザーエクスプローラ」という新しい機能が2016年4月にリリースされた。これは、これまでのGoogleアナリティクスでは確認できなかったデータだ。本稿では、この新機能の仕組みや見方から、B2C・B2Bサイト別の実際の活用方法までを徹底解説する。 ユーザーエクスプローラは3月下旬から確認され始めていたが、4月11日のリリースノートで正式にアナウンスがあった。 Analytics Release Notes for April 11, 2016(英語) https://support.google.com/analytics/answer/6392777ユニバーサルアナリティクスと従来のGoogleアナリティクスのどちらの環境でも、設定やカスタマイズなしにユーザーエクスプローラのレポー
3回に分けてお届けしてきた、「グーグルがどういったページを高品質(あるいは低品質)と見ているかや、検索結果の上位に表示させたいページとはどういう種類のものか」をグーグルの検索品質評価ガイドラインから考えるこの記事も、今回が最終回だ。 今回は、「KnowクエリとKnow Simpleクエリ」「ニーズへの対応評価」「古いコンテンツと更新されたコンテンツ」「マネタイズ(収益化)手法の多用」について見ていこう。→まず①「YMYLとE-A-T」と②「ページデザイン、広告、低品質ページ」を読んでおく KnowクエリとKnow Simpleクエリグーグルは、2015年の品質ガイドラインに新しい概念を追加した。具体的には、同社が「Know(知る)クエリ」および「Know Simple(簡潔に知る)クエリ」と呼ぶものだ。 なぜこれが重要なのだろうか。それは、Know Simpleクエリが、多くのウェブマスタ
グーグルの検索品質評価ガイドラインをもとに、「グーグルがどういったページを高品質(あるいは低品質)と見ているかや、検索結果の上位に表示させたいページとはどういう種類のものか」を考えるこの記事は、①~③の3回に分けてお届けしている。 ②となる今回は、「ページデザイン」「広告とE-A-Tに関するさらなる要件」「低品質のページと見なされる理由」について見ていこう。→まず①「YMYLとE-A-T」を読んでおく 現在では、これは別に難しいことではないと思うかもしれない。だが、ユーザー体験が最悪のひどいページデザインはまだ散見される。ただしこれは、単にウェブサイトの使いやすさという問題にとどまる話ではない。 グーグルは評価者に、ページの焦点を見るように求めている。 理想を言えば、主要記事などページのメインコンテンツは「中心」にあるべきで、もっとも目立つようになっていなければならない。 ユーザーが下にス
多くのSEO担当者にとって、グーグルの「検索品質評価ガイドライン」を目にすることは、グーグルの検索順位決定アルゴリズムをのぞき見るようなものだ。 ガイドラインを読んだからといってグーグルの検索結果で1位に表示されるための秘策が得られるわけではないが、グーグルがどういったページを高品質(あるいは低品質)と見ているかや、検索結果の上位に表示させたいページとはどういう種類のものかについて、驚くほど深い洞察が得られるのは間違いない。 グーグルは2015年11月、異例にも検索品質評価ガイドライン完全版を公開した。これに先立ち、The SEM Postでは流出したガイドラインを入手して内容を分析していた。 グーグルは2013年に同ガイドラインの要約版を公開したことがあるが、検索品質の評価者に配布されているガイドラインの完全版をそのままの形で公開したのは今回が初めてだ。 むしろ、グーグルは品質評価者を試
この記事では、「上級SEOテクニック」として考える価値のある「SEOにおける5つの成長機会」を解説する。いったんSEO施策の反映が一段落し、検索トラフィックが伸びてしばらくすると、その伸びが鈍化してしまう。そうした「SEO停滞期」に行うべきことだ。 さまざまなオーガニック検索キャンペーンに取り組んできたコンサルタントや社内のSEO担当者なら、ほとんど誰もが経験していることがある。 どんなSEO活動も、始めてから最初の3~6か月はほぼ必ずといっていいほど、成果を出すための作業に時間が取られるものだ。間違いの修正や、既存の問題の改善、次善策への対応や調整、さらには、現在の状態と最新のベストプラクティスのギャップを埋めることなどなど(サイトが巨大だったり複雑だったりすると、期間はもっと長くなるにしても)。 SEOの良いところは、その期間が過ぎ、作業がいったん完了したら、その後何か月・何年にもわた
図にすることでユーザー行動を可視化するカスタマージャーニーは頭の中で考えるだけでなく、「地図」として可視化してみることで全体像がわかりやすくなり、アナリティクスチーム内での情報共有もしやすくなります。ここでは、カスタマージャーニーの地図の描き方と、使い方を解説します。 カスタマージャーニーの地図は、改善に向けた分析を始める段階で、ユーザー行動を整理して一連の流れとして理解するために使います。そして、地図を見ながら、どこを改善するとインパクトの大きな改善ができるかを考えていきます。 描き方に厳密なルールはありません。「地図を描く」というと、プレゼンテーションで使えるような見栄えのするものを作ろうとしてしまいがちです。「カスタマージャーニー」と画像検索すると詳細に描き込まれた地図が見つかりますが、実際の現場でそれほど詳しく地図を描き込んでいるケースはまれです。そもそも、カスタマージャーニーの地
SEO、さらにはモバイルでのSEOに成功するために最も大切なことは何だろうか。グーグルの社員が発した強いメッセージは、ぜひチェックしてほしい。 ほかにも、「更新を停止すると検索トラフィックは減るのか(事例)」「SEOの必要なユーザーコンテキスト理解」「スマホ対応で必要なこと」「1か月でサイトをモバイルフレンドリーにしよう」などなど、今週もSEOの情報をお届けする。 イタリアのグーグルのウェブスパムチームで働いているルベルタ・レミジ氏が、インタビューを受けた。 テーマは、品質とユーザー体験だ。 「この手順に従えば、完璧なサイトを作ることができて、検索エンジンに対して最高のパフォーマンスを獲得し、ものすごいコンバージョン率を達成できる」と言って手渡せるような、“高品質なサイトを作るためのレシピ”があったらいいと思います。私の仕事は、ずっと簡単になるでしょう。 でも残念ながらそういったレシピは存
Y軸がFleschスコアだ。検索順位上位にあるURLとの正の相関関係がかなり強く、平均的に読みやすいテキストであることがわかる。 ただし、コンテンツを長く(または読みやすく)するだけで検索順位を上がるわけではない。重要なのは、1つのトピックに一面的な見方だけをしているわけではないユーザーに対して、関連性が高く、包括的なコンテンツを提供することだ。 今回の調査結果が裏付けている見方がある。それは、検索エンジンがキーワードだけを重視するのをやめて、キーワードやさまざまな関連用語を中心とした個々のテーマやトピックエリア、いわゆる「コンテンツ群」を分析するようになってきたというものだ。 「SEOチェックリスト」をやめるだから、今でも市場で過剰に使われている観のある「SEOチェックリスト」という時代遅れの習慣は、すぐにやめてほしい。重要なのは検索エンジンのためにキーワードを最適化することではない。ユ
いまや、いかに「コンテンツが王者」であるかを、だれもが語り、「ユーザーのために質の高いコンテンツを作る」ようにとアドバイスする。キーワードが(not provided)になる以前から、「キーワードは終わった」と口にする人もいた。 もちろん、こうした言葉によってそれなりのアプローチがひらめく場合も多少はあるかもしれないが、実際のところ、たいていは、それ以上の情報を何ももたらさない役立たずの決まり文句でしかない。 コンテンツの関連性測定を可能にする「質の高いコンテンツ」とは何なのだろうか。 ユーザーにとって関連性の高いコンテンツとは、どのようにすれば作れるのだろうか。 「タイトルにキーワードを入れ、コンテンツにキーワードを7回入れる」といった手法は、まだ有効だろうか。 検索エンジンが時とともにどのように発達してきたのか、そしてどんな特徴が流行しその重要性が変動してきたのかを理解するべく、Sea
パンダアップデート4.0で何が起き、なぜプレスリリースサイトがその影響を強く受けたのかを考察するこの記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。今回は、プレスリリースサイトが抱える問題点とその解決策を、人間が評価担当者としてチェックする項目からピックアップして、具体的に見ていこう。 あなたの管理しているサイトがプレスリリースサイトでなくても、ここに書かれていることは参考になるはずだ。(パンダアップデート4.0について概説した前編の記事を先に読んでおく) Q1. サイトには、洞察に富んだ分析が含まれているか?グーグルは、検索ユーザーを独自性のある有益なウェブページに送りたいと考えている。独特ではあっても有益でないページや、有益であってもどこにでもあるようなページは、歓迎されない。 残念ながら、プレスリリースサイトというのはどれも、この点で失格だ。平均すると、BusinessWire.comの
この記事では、パンダアップデート4.0で何が起こったのかを、パンダアルゴリズムとは何か、検索の品質やコンテンツの品質という観点からどのような点が評価されているかをおさらいしたうえで、それらの項目がどのように影響したのかを、パンダ4.0が強く影響を与えたというプレスリリースサイトを例に検証する。 僕たち検索業界人の多くは、「パンダ4.0」のリリースに面食らった。パンダは基本、月に何回かの頻度でアルゴリズムに「組み込まれていくもの」というのが一般常識になっていたから、アップデートの発表は驚きだった。 それは、Payday LoanアルゴリズムのアップデートやeBayが手動ペナルティを科せられた可能性といったような発表と同じタイミングだったため、インパクトが減じられた感こそあったものの、パンダ4.0へのアップデートによる犠牲者は、プレスリリースサイトの大手などに目立った。 「Search Eng
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く