G20財務相・中央銀行総裁会議の共同声明では、中国の「影の銀行」(シャドーバンキング)のリスク対処を求める内容が盛り込まれた。周小川・人民銀行総裁は「慎重に対応する。有効な管理監督を実行している」と説明し、理解を求めたそうだ。 中国の「影の銀行」問題は、もはや世界の金融・経済界の関心事である。おそらく今年、中国の「影の銀行」改革が本格化すると期待されているが、大ナタを振るうのか、その衝撃が世界経済にどれほど影響するのか。 昨年秋までは、当局は痛みを覚悟の大ナタを振るうつもりで、銀行の簿外業務規制厳格化を盛り込んだ中国銀行監督管理委員会(銀監会)による「商業銀行同行融資管理弁法」(9号文)が施行されるとのことだった。 だが、この9号文はいまだ発表されていない。その代わり、年初に国務院弁公室107号文(国弁107号文)「影の銀行監督管理問題に関する通知」が通達された。これは公開されておらず、銀