「リアルで会わないこと」のデメリット 同社がテレワークを導入したのは、創業当時の2013年。社員数は5人程度。マンションの一室がオフィスだったが、それぞれが好きな場所から好きな時間に仕事をしていた。 これは、「決められたルールを守るより、自分の意思で全てを決めたい」という創業者・牧野哲也社長の当時の考えがあったからだ。 社員同士の連絡には「Slack」を利用しているが、前澤さんは「文字だけでの連絡にはどうしても限界があった」と話す。 「それぞれに割り振られた仕事を淡々とこなしていくだけなら、テレワークしていても問題はない。だが、われわれのようなベンチャー企業では相談して意思決定しなければいけないことが日々発生する。文字ベースで連絡して返事を待つのは、時間がかかり過ぎてしまっていた」と振り返る。 テレワークをしていた当時でも「PIBO」という絵本アプリをリリースできていたが、事業はうまくいっ