図1aのように、2つの異種金属を接合(すなわち溶接または半田付け)して2つの接点を形成すると、ループによって生成される電圧は2つの接点の間の温度差の関数になります。この現象はゼーベック効果として知られており、一般的には熱エネルギーが電気エネルギーに変換されるプロセスとして説明されます。ゼーベック効果はペルチェ効果の反対に相当します。ペルチェ効果では、熱電クーラーなどのアプリケーションに見られるように、電気エネルギーが熱エネルギーに変換されます。図1aは、出力電圧の測定値(VOUT)が測温(熱)接点の電圧と基準(冷)接点の電圧の差であることを示しています。VHとVCは2つの接点間の温度差によって生じるため、VOUTもこの温度差の関数になります。電圧の差と温度差の関係を示す倍率αを、ゼーベック係数と呼びます。 図1a. 熱電対の2つの接点間の温度差によって生成されるループ電圧は、ゼーベック効果