ドイツ鉄道の超高速列車「インターシティ・エクスプレス(ICE)」が脱線転覆、一部が道路橋脚に激突。死者101名、負傷者200名に達した。二重構造の車輪の外輪が金属疲労で破損したことが直接の原因であった。(写真1) 9:00頃、 ドイツ北部 ニューザクセン州 エシェデ付近で、ハノーバ駅を出発したICE特急884号(ミュンヘン発ハンブルグ行き、先頭と最後尾に機関車連結の14両編成、乗客約300人)が走行中、運転士が異常を感じて緊急停車し点検したが、異常を発見できなかった。 10:58、時速200kmで進行中、陸橋手前約6kmで、先頭から2両目の1号客車車輪の1つの外輪が、車輪から外れ、レールに何回かぶつかった後、台車に引っ掛かった。(この数分間にがらがらと響く騒音が聞こえたと、事故の後に複数の生存者が語っている。) 陸橋手前約200mの切替えポイントに差し掛かったとき、1号客車の破損した外輪が