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ブックマーク / xtech.nikkei.com (14)

  • 豊田中研が革新電池、電極構造の3次元化で容量と出力を両立

    既存のLiイオン2次電池はエネルギー密度と出力を同時に高めるのが難しく、どちらか一方を高めるともう一方が低減してしまう課題があった。その要因は容量を高めようとして正極や負極を厚くすると電子やLiイオンの移動抵抗値が高まるため。同じ電池でも出力を高めるとその影響で実質的な容量が低下する(出所:豊田中央研究所の講演内容を基に日経クロステックが作成) これまでのリチウム(Li)イオン2次電池(LIB)は2次元的だった。その場合、電池の容量は、電極材料の厚みに依存する。 電極材料が同じであれば、厚みを増やせば一定程度までは計算上の容量を増やせる。ところが、電極を厚くすると今度は、電極中を移動する電子やLiイオンの移動抵抗が大きくなり、大きな電流を流すことが難しくなる。 無理に高い電圧を印可して急速充電しても、思うようには電流が流れず、発熱が大きくなる。さらには、厚い電極中の活物質を使い切れず、実質

    豊田中研が革新電池、電極構造の3次元化で容量と出力を両立
    otori334
    otori334 2022/12/28
    同心円状の構造が革新的ということかな https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2201/12/news038.html
  • 0.2mmの微小血管を可視化、「光超音波イメージング装置」が医療機器として承認取得

    スタートアップのLuxonus(ルクソナス)は2022年9月27日、造影剤なしで血流状態を可視化できる「光超音波イメージング装置(LME-01)」の薬事承認を取得したと発表した。今後、医療機関向けに販売を始め、並行して保険適用を申請する。手や足といった部位の血流状態を測定し、血流障害の特定などに利用してもらう。

    0.2mmの微小血管を可視化、「光超音波イメージング装置」が医療機器として承認取得
  • 基板を丸めてコイルに、4割小型化したモーターでイビデンが市場参入

    イビデンが開発中の3相ブラシレスDCモーター。同社のプリント基板技術をコイル製造に応用した。同等トルクの競合製品と比べて最大40%の小型化と軽量化を実現した。(写真・画像:イビデン) 開発中の製品の名称は「ecoTORQUE(エコトルク)」。直径10mm、16mm、22mmの3種類をラインアップする。出力はそれぞれ3W、5W、90Wで、産業用ロボットやFA機器などの需要を見込む。 同等トルクなら従来品よりも小型化できるので、狭い空間にも配置しやすい。逆に、従来品と同じ大きさなら高いトルクが得られるため、ロボットの可搬質量を高められるといった利点が期待できる。 プリント基板を丸めてコイルを製造 イビデンによると、競合他社の3相ブラシレスDCモーターの占積率(コイル断面に占める導体の割合)が50%ほどなのに対し、開発製品は20ポイント増の同70%を実現している。占積率が高いモーターほど、体積当

    基板を丸めてコイルに、4割小型化したモーターでイビデンが市場参入
  • 東北大、IC設計データに紛れた不正機能を高速に検知する技術を開発

    東北大学は2022年4月13日、ICチップの設計データに紛れ込んだ不正機能を高速に検知する新技術を開発したと発表した。設計データの中に不正な回路を組み込んでおく「ハードウエアトロイ」を、数学的な手法を用いて網羅的に調べて検知できる。これまでは調べきれなかった大規模で複雑な設計データにも適用でき、不正行為を未然に防げると期待する。 東北大学教授の間尚文氏らが開発した技術は、ICチップの設計仕様と実際の設計データを数学的な手法を用いてそれぞれ簡単な表現に変換して比較するもの。来の仕様とは異なる回路構造が紛れ込んでいたときに、ハードウエアトロイの疑いがあると判断できる。今回は「グレブナー基底」と呼ぶ数学的な手法を使って、1対1の簡単な数学的な表現に変換することで、仕様と実データの等価性を調べられるようにした。 これまでICの機能を検証する場合、さまざまな入力を与えて仕様通りに動作するかを確認

    東北大、IC設計データに紛れた不正機能を高速に検知する技術を開発
  • Windows 11の標準機能でLinuxを動かす、GUIアプリもサクサク

    約6年ぶりのWindows新版「Windows 11」が登場した。Linuxとの連携が強化されているのが特徴だ。Windows 11で具体的にLinuxをどう生かしていくかを解説する。 Windows 11では、Windowsの中でLinuxを動かす「WSL(Windows Subsystem for Linux)」に新機能や変更が加わっています。そうした変更点を解説していきましょう。 インストールが簡単に Windows 11のWSLに関して変わった点として、まずインストールが以前と比べて簡単になったことが挙げられます。 少し前までは、Windows 10でWSLをインストールして使えるようにするには、システム設定の「Windowsの機能の有効化または無効化」からWSLと仮想マシンプラットフォームを有効にしたり、WSL用のLinuxカーネルをインストールしたり、WSL2をデフォルトにした

    Windows 11の標準機能でLinuxを動かす、GUIアプリもサクサク
  • 半導体の次は電磁鋼板? 25年以降に供給不足か

    電気自動車(EV)などのモーターに使用する電磁鋼板の供給が、2025年以降に不足する可能性がある。EV販売が増加する一方、鉄鋼メーカーの供給が追い付きそうにない。自動車メーカーにとって半導体不足に続く部品供給網のリスクになりそうで、EV生産の足かせとなりかねない。鉄鋼メーカーとの関係に影響する可能性もある。 英調査会社IHS Markit(IHSマークイット)が2021年12月、電動車向け電磁鋼板の需給の見通しを示した。軟鋼にケイ素(Si)を添加することで鉄損を抑えられる電磁鋼板は、モーターの鉄心(コア)を構成する中核部材である。その性能がモーター効率に直結し、EVの航続距離を左右する。IHSによるとEVのモーター1基当たり60~150ドル(約6800~1万7000円)相当の電磁鋼板を使用するという。 電磁鋼板には方向性と無方向性の大きく2種類があり、このうち自動車メーカーにとって直接的な

    半導体の次は電磁鋼板? 25年以降に供給不足か
  • 1.5万円でラズパイを使った侵入検知装置、1Gbpsの通信でも検知できるか

    標的型攻撃などにより組織内にマルウエアが侵入するリスクが高まっている。侵入したマルウエアが外部との通信を開始したとき、その通信をセキュリティー機器で検知すれば被害を抑えやすい。 ただそうした機能を持つセキュリティー機器は非常に高価だ。安価で入手できて消費電力が小さく小型なコンピューター「ラズパイ」を使って構築できないだろうか。 ラズパイとは、英Raspberry Pi財団が開発している「Raspberry Pi」のこと。もともとは子供たちが気軽に勉強できるように開発されたが、子供に限らず大人にも広く利用されている。複数の種類があり、例えばクアッドコアCPU(Arm)と8GBメモリーを搭載した「Raspberry Pi 4 Model B(以下、Raspberry Pi 4B)」なら1万円ほどで購入できる。 今回の実験では、このRaspberry Pi 4Bを使って侵入検知装置を構築し、実際

    1.5万円でラズパイを使った侵入検知装置、1Gbpsの通信でも検知できるか
  • 専門家も脱帽、深層学習を使ったPFN・ENEOS量子化学シミュレーターの威力

    Preferred Networks(PFN)とENEOSの共同出資会社Preferred Computational Chemistry(PFCC)は、分子の物性を原子レベルでシミュレートする材料探索クラウドサービス「Matlantis(マトランティス)」の提供を2021年7月6日に始めた。深層学習(ディープラーニング)を使い、これまで数時間~数カ月かかっていたシミュレーションを数秒単位で実施できるようにした。触媒や吸着剤など新物質の開発にかかる時間を圧縮できる。 Matlantisを利用すれば、専用のハードウエアを用意しなくてもブラウザー上で材料探索ができる。現在は55の元素をサポートし、今後さらに拡大する予定だ。オンライン会見で登壇したPFCCの岡野原大輔社長は「今年(2021年)は実際に多くの企業に使ってもらい、価値を認めてもらいたい。将来の海外展開を踏まえた活動も徐々に進めていき

    専門家も脱帽、深層学習を使ったPFN・ENEOS量子化学シミュレーターの威力
  • TACフィルム

    TACとは,トリアセチルセルロース(Triacetylcellulose)の略称。三酢酸セルロースまたはセルローストリアセテートとも呼ばれる。天然の高分子であるセルロースを無水酢酸と反応させて,セルロース分子に含まれる水酸基(OH-)をアセチル基(CH3CO-)に置き換える(アセチル化)ことにより得られる高分子がアセチルセルロース。このうち,すべての水酸基をアセチル化したものがTAC(トリアセチルセルロース)である。 TACはもともと,写真用フィルムの基材として開発されたものだが,不燃性,透明性,表面外観,電気絶縁性などに優れることから,写真フィルム以外の用途開拓が進んでおり,その一環として液晶ディスプレイの構成部材である偏光板の保護膜としての用途が発見された。 一軸延伸PVAを支持 液晶ディスプレイに使われる偏光板は,一定方向に振動する光のみを通す偏光子を保護層としてのTACフィルムで挟

    TACフィルム
  • 日本発の原子スイッチFPGAが事業化、熱や放射線に強く超低電力

    NECの研究所が開発を進めてきた新型FPGA「NanoBridge-FPGA」が2020年12月に事業化された。原子スイッチ(商品名はナノブリッジ)を使ったFPGAである。SRAMスイッチを使う、現在主流のFPGAに比べて、低消費電力、放射線耐性が高い、といった特徴を持つ。NanoBridge-FPGAは、現在、NECの研究所からスピンオフしたスタートアップ企業「ナノブリッジ・セミコンダクター」(社:茨城県つくば市)に移管されている。NEC研究所時代からこのFPGAの開発に携わり、現在はナノブリッジ・セミコンダクターの代表取締役を務める杉林直彦氏に話を聞いた。

    日本発の原子スイッチFPGAが事業化、熱や放射線に強く超低電力
  • ビル工事現場の広範囲に無線LAN、戸田建設が高層フロアまで「縦・横」に電波送信

    戸田建設は2020年7月31日、古野電気とPicoCELA(ピコセラ、東京・中央)と共同で、超高層ビルの建設現場の高層階でも無線LANを広く利用できるシステムを開発したと発表した。戸田建設と古野電気が19年10月に開発した、建設現場でよく見かける単管パイプ(中空の金属管)を使う無線LANシステムと、PicoCELAが持つ無線通信技術を組み合わせた。建設中の高層ビルで通信エリアを拡大できることを確認した。従来は電波が届きにくかった高層階でも安定して、無線LANを利用できるようになったという。

    ビル工事現場の広範囲に無線LAN、戸田建設が高層フロアまで「縦・横」に電波送信
  • 「CPUが焼ける」のは昔の話、熱でCPUは壊れない

    パソコンを使っていて、熱いと感じたことはありませんか。 量販店で売られている大手メーカー製パソコンだと、熱さの主な原因はCPU。自作パソコンだったら拡張スロットに取り付けるグラフィックスボードも熱源の一つになります。現在のCPUやグラフィックスチップは、さまざまな省電力機能を備えており、何も作業していなければあまり熱は出ません。省電力機能では、処理が増えてくると電圧を高めて動作周波数を引き上げ、アイドル状態になればそれぞれを下げて消費電力を抑えます。電圧と周波数の両方が高い状態、つまりCPUに高い負荷をかけている状態では発熱も増えてしまいます。 あまりに温度が高くなると、熱でCPUが壊れてしまうのではないか。そう思う人がいるかもしれません。確かに数年前は、クーラー(ヒートシンクと呼ばれる金属フィンとファンから成る冷却装置)が正しく取り付けられていないと熱で損傷してしまうCPUも一部にありま

    「CPUが焼ける」のは昔の話、熱でCPUは壊れない
    otori334
    otori334 2020/06/23
    “自動停止の温度は「CPU内部のトランジスターが熱で壊れる温度よりはずっと低い」(CPUメーカー)ので、CPUは壊れません”
  • NECがベクトル型コンピュータを発売、「スパコン技術をあらゆる産業へ」

    NECは2017年10月25日、ベクトル型コンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」を発売すると発表した。ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-ACE」のアーキテクチャーを引き継いでおり、デスクトップ型やラックサーバー型などの様々な形態で提供する。「研究機関などを中心とした従来の高性能計算(HPC)用途のほかに、需要予測などの企業のビッグデータ解析の用途を開拓して事業を拡大する」とNECの福田公彦執行役員常務は話す。2018年2月から順次出荷を始める。3年間で関連事業を合わせて1000億円の売り上げを目指す。 ベクトル演算プロセッサーを搭載する拡張カード型のモジュール「ベクトルエンジン」を内蔵したコンピュータを販売する。研究者やデータ解析担当者の机のそばに置けるタワー型、データセンターのラックに収めるラックマウント型、専用ラックに最大64個のベクトルエンジンを収納したラック型を用意

    NECがベクトル型コンピュータを発売、「スパコン技術をあらゆる産業へ」
    otori334
    otori334 2020/06/09
    “大量のデータを使って複雑な計算を実行させる気象や流体などのシミュレーション、履歴データに基づく需要予測、人の行動や好みに応じたレコメンデーションなどの用途で強みがある”
  • 正確さへのこだわりを捨てる――「やわらかい情報処理」再び(3)

    組み合わせ最適化問題にも“やわらかい”計算が有効 変数が多く,さまざまに考えられる組み合わせの中から最適な解を求めるような問題を,組み合わせ最適化問題という。 組み合わせ最適化問題には,著名な例題がいくつかある。複数の都市を巡回するのに,どの順番で回れば最短距離で回れるか(もしくは旅費を最小にできるか)を求める「巡回セールスマン問題」や,異なる重量と価格の商品をどう収納すれば,ナップサックに詰める商品の総価格を最大にできるかを求める「ナップサック問題」などである。 変数が少なければすべての組み合わせを算出して最適解を導けるが,変数が増えるに従い,組み合わせの数が膨大になる。こうなると,計算量が爆発的に増加し,現実的な時間では解が求められない。 こうした問題を解くのにも,非劣解を求める計算手法が有効だ。最適解ではないにしても,準最適解を求めることで,最適解の近似値を得る。近似に止まる代わりに

    正確さへのこだわりを捨てる――「やわらかい情報処理」再び(3)
    otori334
    otori334 2020/05/29
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