「日米宇宙探査シンポジウム」(主催:文部科学省)が、東京・お台場の日本科学未来館にて開催された。基調講演には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の川口淳一郎教授が登壇。同氏がプロジェクトマネージャを務めた小惑星探査機「はやぶさ」について、成果を改めて説明するとともに、今後の太陽系探査への期待も述べた。 JAXA・川口淳一郎教授。「はやぶさ」との通信が回復したこともあってか、終始にこやかだった 「はやぶさ(MUSES-C)」は、小惑星イトカワからのサンプルリターン(物質の持ち帰り)を目的とした探査機。2003年5月9日にM-Vロケット5号機で打ち上げられた後、2005年9月にイトカワに到着。11月20日と26日に試料採取飛行を試み、2回ともイトカワ表面に着陸、そしてその後の離陸に成功した。小惑星からの離陸は世界初。ただし、試料採取のための弾丸は撃ち出されなかった模様で、完全な成功とはならなかっ