昨年2013年の始めに、 OWEN JONES オーウェン・ジョーンズ著『Chavs: La demonización de la clase obrera(チャブズ―労働者階級の悪魔化)』という一冊の本が話題になりました。 チャブズは、2011年夏の「ロンドン暴動」でも注目を浴びましたが、英国の貧しい地区で勉強も仕事もせずに、生活保護で暮らす若者たちで、人種差別的、粗野でアル中、高級ブランド(特にバーバリー)の偽物を身に付け、趣味の悪い身なりをしている…というようなイメージが一般的でしょうか。ジョーンズは著書の中で「チャブズ」という概念が英国の政府とマスメディアが一体になって押し進めた新自由主義プロパガンダの一貫であり、これによって英国の市民が新自由主義を受け入れる価値観が浸透したことを、実例を挙げながら明かしていきます。 ジョーンズによると、チャブズに対する拒否感は、労働者階級が悲惨な
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