厚生労働省は24日、2019年の人口動態統計の年間推計を発表した。19年生まれの子どもの数(出生数)は86万4000人(前年91万8400人)で、初めて90万人を割り込み、過去最少となる。86万人台になるのは17年時点の将来推計より2年早く、少子化が深刻さを増している実態が浮き彫りになった。 出生数は1971~74年の第2次ベビーブーム以降、減少傾向にあり、2016年(97万7242人)に100万人を割り込んだ。その後3年間で10万人以上少なくなり、1899年の統計開始以降、最少を更新する。 主な要因は若い女性の人数が減少していることだ。総務省の統計では、今年7月時点の25~39歳の女性は前年同月比で約22万人少なかった。1人の女性が生涯に産む子どもの推計数を示す「合計特殊出生率」は、2018年の1・42から低下する見通しだ。 将来推計は、国立社会保障・人口問題研究所が「日本の将来推計人口
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