米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設予定地の同県名護市で、反対派の現職と、安倍政権が支援する立候補予定者が争う市長選が28日に告示される。秋の県知事選の前哨戦とも位置づけられ、政権は勝利へ総力を挙げる。翁長雄志(おながたけし)県知事ら反対派も背水の陣で臨む。 26日夕、首相官邸に呼び出しを受けた自民党の松本文明・内閣府副大臣は、即座に更迭された。共産党の志位和夫委員長が沖縄県での米軍機事故の対応を問うた前日の代表質問時に「それで何人死んだんだ」とヤジを飛ばしたことがこの日、表面化したためだ。名護市長選への影響を恐れた政権幹部は「背筋が凍った」。安倍晋三首相と菅義偉官房長官は瞬時に更迭を決めたという。